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12月7日、青森県五所川原市でおこなわれた「スコップ三味線世界大会2014」を観覧してきた。
大雪の降る中、青森までわざわざ行ってきましたわ。
 


私はいま、スコップ三味線にハマっている。
田無にある「スコップ三味線スナック スリーナイン」を訪れて以来、スコップ三味線の謎のかっこ良さ、自由度の高いエンタメ性に心奪われているのだ。

やり方は簡単で、音楽に合わせてスコップを叩くだけ。バチは栓抜きで良い。曲も好きなものをカラオケでかければOKで、津軽じょんがら節でもいいし、女子十二楽坊でもEXILEでもクラシックだっていい。
スコップ三味線は年1度、なんと「世界大会」を開いているという。青森県五所川原市で行われ、その年の世界チャンピオンを決める。
今年は12月7日に開催されるという。

興味はある。
でもなあ、青森県はさすがに遠すぎるよなあ。
前日に珍スポバスツアーもあるし、無理だよなあ。







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行っちゃった。


天気予報が「青森は今年一番の大雪です!」と警告をしまくってる12月7日に、青森県五所川原まで行っちゃいましたわ。バスツアーが終わってすぐに、そのまんま夜行バスに乗り込んで11時間かけて、行っちゃいました。
50cmを超える積雪で歩道が消えてなくなっていた。



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世界大会の会場は「エルム」というスーパーマーケット。



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・・・の中の隅っこ。赤丸で囲んだ部分、フランフランの横っちょの催事スペースだ。



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午前11時、しかも吹雪にもかかわらず、けっこうな集客力。大体がおじいさんかおばあさんだ。
見学は無料だが、出場料は3000円だ。個人の部と団体の部があり、個人戦は約30名、団体戦は10組ほどの出場。ネットで申し込めば誰でも参加可能だ。世界大会だけどね。
6分間のパフォーマンスを審査員が裁く。「司会の善し悪し」「バチさばき」「曲のプロモーション」「衣装」「客ウケ」などを総合評価するそうだ。



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優勝賞品は漆塗りのスコップや青森のリンゴなど。



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石ちゃんとの記念写真が貼られていた。
ほんと行く先、行く先、まいうーが先に手をつけてるので舌を巻く想いだ。



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▲家元の舘岡屏風山さん

青森県知事の代理人、五所川原市町の代理人と、代理人の祝辞が続いたあと、スコップ三味線の家元・舘岡屏風山さんが開会の挨拶をした。
そもそもスコップ三味線は、30年前、屏風山さんがはじめたもの。名誉大会長は吉幾三で、競技人口は1万人ほどいるらしい。腕前に応じて段位が定められ、とくに優れた者は準師範、師範に任命される。師範クラスは現在7人いる。



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ひととおり開会の儀が済んだら、さっそく世界大会の幕開けだ。
錦織圭ならぬ「肩こり圭」という選手がいたり



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ナマハゲの仮装をした人がいたり



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シルクハットでおどるポンポコリンを奏でる人がいたりと、終始ユニークなムード。参加者の平均年齢も60歳を超えている。世界大会とはいっても、1人たりとも外国人は参加していない。
これでなんとなく分かってもらえたと思うが、スコップ三味線ってのはギャグ満載の競技で、エアギターに近い印象なのだ。家元さん自身も「宴会芸なんで」と公言している。



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覆面をかぶった出場者はインタビューで声がこもりまくってて、なにを喋っても
「ももももももももも」
としか聞こえず、笑ってしまった。

司会進行のお2人が、毒蝮三太夫ばりに
「大丈夫ですか?生きてますか?死ぬまで出てくださいね」
「緊張で赤面してると言いますが、厚化粧でわかりませんね」
とツッコンで会場を沸かせていた。



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私が特に好きだったのは、個人の部2位だったジャミセリオン。
スコップ三味線公認のヒーローキャラだ。



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きゃりーぱみゅぱみゅのにんじゃりバンバンに合わせて、スコップを叩くのだが、動きにキレがあって、やけにかっこいいんだな。



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ハイジャンプなんて、この高さだからね。



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個人の部が終わったら、司会者がじつは本物の津軽三味線日本一であったことが告げられる。
そして、津軽じょんがら節を弾く。
上手い、上手すぎる・・・。
いままでのスコップ三味線が無に帰してしまった。



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休憩を挟んで、団体戦がはじまる。団体戦は2人以上であれば、何人でもOK。三味線を弾かなくていい。
たとえば、このチームはスコップ三味線をしてる人たちの前や後ろを、ひょっとこがひたすら踊り歩いていた。



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舞台の隅には、ただ旗を持つだけの役目のおじいさんもいた。
無表情で演者を見つめていた。



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インタビュー中、司会者の話しをさえぎって、風船を投げるおばちゃん。



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流れを無視して、客席に風船をばんばん投げ込む彼女に
「すごいババアですね!!」
と司会者も驚いていた。



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よく出来たクマちゃんの風船も投げるのかと思いきや、ぼそっと
「これは持って帰るやつ」
とつぶやき、スタッフに渡していた。



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複数台のスコップを叩くと音も大きいので、個人戦よりダイナミックな印象だ。
数々のチームがそれぞれの演技を披露していく。



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そのなかに1チームだけ、異常に若い女性のチームがあった。
サングラスをしているが、とにかく若いことは分かる。



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曲の途中でサングラスをほおり投げると・・



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若いうえに、大層可愛い。
ここまで永遠ご隠居さんのパフォーマンスを見ていたので、若いというだけでどえらい新鮮だ。
会場もヒートアップ。彼女たちが団体戦で優勝をした。
若くて可愛い人、世界王者になるチャンスですよ。



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ラストは出場者全員が踊れや叩けやで大団円。
6時間に及ぶスコップ三味線世界大会は終止符をうった。

興味がある方は、まずは田無の「スコップ三味線スナック スリーナイン」を訪れてみよう!