
青森港に保存係留しているメモリアルシップ八甲田丸。
青函連絡船として約20年間稼働していたが、お役御免になってのち、内部を見学できるようにしている。
昔の青森を再現した「青函ワールド」ってエリアがいいんだ。マネキンにストーリーがあるんだ。

▲メモリアルシップ八甲田丸
八甲田丸は1964年から88年まで、青森~函館間を運行していた客船だ。
現在は「メモリアルシップ八甲田丸」として、青森港に係留保存され、船内を見学できるようにしている。

積雪50cmを超える日だったので、12月上旬でもこのとおりの雪化粧。これぞ青森って感じがでてる。

入場料500円を支払って乗船すると

お出迎えの人形が待ち構えているぞ。
ちなみにこの女、18歳のキオスク店員って設定らしい。18歳の子どもがいたっておかしくない風貌だ。

▲エンジンルーム

エンジンルームにはすげえ馬力のエンジンが何十基と積まれている。

人間ばかりでなく、車両も運搬していたそうだ。
船底のほうに、電車がまるごと何両も収納できるようになっている。

この扉がパカーっと開いて、レールを辿って電車を入れていたそうだ。

操縦室には、船長のマネキンが置かれていた。

シュミレーションゲームもある。

いつの時代のグラフィックだよ、ってクオリティー。
青森港から函館まで無事運行できればクリアーだ。
ハンドルをほとんどイジらなければ、まずクリアーできる。

ガラス越しだけど、客室も見ることができる。
なんかベッドの毛布が変な形してんなー、っとよく見ると・・

兜っ!

花二輪!

菊水!
と、たたみ方に妙なこだわりがあった。

船長達と記念撮影もできるよ。

当時のグリーン車を再現したシートで「青函連絡船~栄光の航跡~」というタイトルの資料映像を見ることができる。なんと上映時間は2時間だ。長い!

グリーン席ですよって説明書きのうえに、当時の写真が飾られてるんだけど・・・

飯、食ってんなー。
●表情ゆたかなマネキンは必見!

メモリアルシップ八甲田丸の見所は、なんといっても「青函ワールド」ってエリアに置かれたマネキンたち。いずれも表情豊かで、ストーリー性があるんだな。
もともとはお台場にある羊蹄丸っちゅう青函連絡船のなかで展示されてた人形。羊蹄丸の解体にあわせて、人形を引き上げ、こっちの船に乗せたってわけ。まあ、こっちのが青函連絡船の本場だからね、里帰りみたいなもんですわ。
たとえばこいつは、焼き芋商人と物欲しげに仰ぎみる少年ね。衣装とかもよく出来てるっしょ。

古着を売るおばさん。

ストーブに石炭を放りこむ車掌と、オニギリを貪りくらう妊婦。

リンゴ売りのおばちゃん。

荷物運び屋のおばちゃんと警察官。

荷物運ぶに疲れて居眠りをするおばちゃん。

荷物運搬人と旅立つ女。

コソ泥を捕まえた魚の行商人。

子犬とたわむれる親子。

飯食ってる途中で寝てしまう客。

いまにも「お客さーん、寝ちゃ困りますよー」って声が聞こえてきそうだ。

困ってるなあ~。
■「メモリアルシップ八甲田丸」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:青森駅から徒歩5分
住所:青森県青森市柳川1-112−15
電話番号:017-735-8150
営業時間:9:00~16:30
定休日:月、年末年始
予算:500円
関連サイト:トリップアドバイザー
お台場の羊蹄丸の青函ワールドが復活するなんて思いもしませんでした〜。
全てのマネキンに名前と物語があるのが素敵です。
最後から5枚目の男女は魚泥棒ではなく夫婦で仕入れを失敗した旦那と姉さん女房が夫婦喧嘩している設定です。