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埼玉県鶴ヶ島にある「居酒屋すぅちゃん」は安いのにボリュームが半端じゃあない!
コーヒーフロート(350円)なんて、これだかんね。6杯フロートを作ったら、2リットルのファミリーパックアイスを使い切っちゃうってんだから、驚きですわ。
 

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▲居酒屋すぅちゃん

『小江戸』として人気をはくしている川越駅から、東武東上線で3駅の「鶴ヶ島駅」。
これといった観光地があるわけでもなく、ひっそりとした住宅街が広がる。
そんな街の一角に居を構える「すぅちゃん」は、とんでもねえ居酒屋なのだ。



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外観はどこにでもあるような普通の居酒屋さん。チェーン系にはない味わいが出ている。
年季のはいった扉を開くと



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いきなり厨房が姿をあらわす。カウンターには酎ハイやカクテルの原液がずらりと並んでいる。
店内の様子がまったく分からないのでドギマギしていると、カウンターのなかからガタイのいいマスターさんが
カラオケのスピーカーが真横にある、うるさい席しか空いてないけど大丈夫?」
と声をかけてくれた。
たしかに、店内からうっすらとカラオケの歌声が聞こえる。
おっちゃんたちの自由気ままなヨタヨタしたカラオケは大好物なので、もちろん快諾して、なかに通してもらった。



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店内はすべて座敷席。テーブルが6~7個ほどで20人は入るかな。2階席もあるようだが、地元の常連客とおぼしき人たちで、ほぼほぼ埋まっている。かなりの人気店だね。
壁中にモーニング娘やAKBのポスター、ギャル雑誌eggの表紙が貼られている。



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マスターが書いたものだろうか。黄桜のCMっぽいタッチのイラストも、そこここにある。
もう、この時点で確信しましたね。この店は、いいなと。
店長さんの手書き張り紙がたくさんあるとこは、大体ハズレ無しですから。



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空の栄養ドリンクも吊り下げてある。



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取り皿はないそうで、必要ならば20円で紙皿を出してくれるそうだ。



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ストーブはガムテープで補強して使っていた。
エアコンは起動してないので、店内はわりと寒い。ずっとダウンジャケットを着たままだった。



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「こりゃあ、たまらん店だなあ」と写真を撮っていたら、隣のおっちゃんがマイクを2本使って、カラオケをはじめた。団体さんだったのだが、とくに誰もつっこまない。愉快な空間である。



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トイレもこの通り、張り紙だらけで
「万一、はくようなことのある場合は外でやってください」
「トイレ便器を壊したら高額な修理費になります。なかで暴れないでください」
「スリッパを履いてください」
などの注意書きがほとんどだ。
なかなか破天荒な客層をお持ちなのだろう。





お通しの量が多い!

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▲2人分のお通し

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席に通されるや出されたお通しがこちら。
むちゃくちゃ肉厚なマグロの刺身が、こんだけ出てくるからね。もはやお通しの量じゃなくって、立派な1人前ですわ。





意味不明なメニューが山ほどある!

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お通しのマグロを食べながら、注文を決めたんだけど、まー、メニュー数が多いこと多いこと!
100ページぐらいのぶっといクリアファイルに、イラスト付きでぎっしりメニューが書かれてるからね。
ドリンクだけで200種類、食事メニューも400種類以上あるんじゃないかな??
しかも、ちょいちょい意味不明のメニューがあるんだわ。



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たとえば、このページ見てよ。
「埼玉県」だの「√1/2」だの、とても飯とは思えぬ名前がついてるわけ。
東京でもっとも狂気に満ちた居酒屋「かがや」にも、『埼玉県人』ってマズくて酸っぱい汁があったけど、やっぱりこういう店やる人って思考の方向性が似てるのかね。



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「まぢ微妙」とか「不二子」とか



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「バアちゃんの気持ち」とか「東上線」とかもあるかんね。
店員さんに説明を求めても「企業秘密ですよ笑」ってなんなのか教えてくれない。「なにが美味しくてオススメですか?」と尋ねても「全部マズいって言えって、マスターに言われてますんで」とのこと。
「肉料理のようなものです」などとすこしだけヒントは言ってくれるよ。



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ときおりきっちり説明書きがされてるものも。
「公共料金停まじか食」は、甘味噌とスープをおかずにご飯をかっこむのだ。



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サラダだってこの調子。
普通のサラダは無い。



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これはアルコールね。
ピチュー、ピカチュー、モッコリ朝子、モッコリ昼子、モッコリ夜子ってもぅ、なにがなにやら。



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挿絵がまったくメニューと関係ないんだ。



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普通の居酒屋にあれば珍メニューに属されるような、罰ゲームメニューもここじゃあ、正体のはっきりしたマトモなメニューに思えてくる。



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ピノとか雪見だいふくもある。
雪見だいふく6個380円もピノ15個380円も、ほとんど原価じゃない。
なんだってそんなにたくさん出すんだ。





コーヒーフロートが異形だった!

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▲コーヒーフロート 350円

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コーヒーフロートを頼んだら、こいつが出てきたからね!なんじゃ、こりゃ!
巨大な立方体が、ジョッキの口を完全に塞いでるのよ。
ぜんぜん”フロート”してないわ!



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顔と比べてもらうと、でかさがより分かるでしょ。これだけで腹いっぱいなるわ。



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帰りぎわ、厨房を覗いたら、ファミリーパックのでっけえバニラアイス(2リットル)を6等分して乗っけてた。
1人暮らしなら1ヶ月持つようなサイズを、6杯のフロートで使い切るってんだから、すげえや。



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ちょっとほっとくと、ぐんぐん沈んでこぼれちゃうからね。さっさとアイスを食べきるか、ドリンクを飲み干すかしないとやべえよ。




「埼玉県」「ばあちゃんの気持ち」を頼んだ!

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▲埼玉県 600円

「肉料理みたいなもんですよ!」とのヒントを参考に注文した、埼玉県。
なんとおにぎりが2個もついた山盛りの肉炒めであった。
600円でこの量って。居酒屋のつまみのレベルをはるかに超えて、大盛り系の定食屋と同等のボリュームがあるわ。



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▲バアちゃんの気持ち 450円

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「バアちゃんの気持ち」は握りこぶし大の揚げ餅だった。それも5つも。



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しかも、なかにたっぷりアンコが詰まっているからね。
わけも分からず、あれもこれもと注文したら、絶対に食いきれないから、注意しよう。





生卵ハイで精をつけよう!

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▲生卵ハイ 350円

ドリンクメニューも変わり種ばかりで目移りするのだが、生卵ハイを頼んでみた。
なんと3つも生卵が入ってたわ。
下部が卵、上部に焼酎と完全に分離している。



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よーくかき混ぜて飲んでみると、ほとんど卵の溶き汁ですわ。焼酎いれる意味って。




梅キュウは25本以上ある!

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▲梅きゅう 350円

「お腹もパンパンだし、軽いもんつまみながら飲むか」と梅きゅうを頼んだら、なんと25本以上出てきた。
梅ペーストときゅうりの配分、すげえ難しいぞ!


なにを頼んでも、安くてボリュームが半端じゃあない!
1度や2度じゃあ頼みきれないぐらい謎メニューも豊富だからね。大人数でいくのが良いんじゃないでしょうか。面白い店っすよ。







「居酒屋すぅちゃん」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:東武東上線「鶴ヶ島駅」から徒歩5分
住所:埼玉県鶴ヶ島市上広谷4-3
電話番号:049-285-8272
営業時間:不明
定休日:不明
予算:コーヒーフロート350円
関連サイト:食べログ