
青森県田舎館の「田んぼアート」を2年ぶりに観に行ったよ。今年の題材は「スターフォース」だ!例年のことながら、すっげえクオリティーの高さだった。

青森県田舎館村では「田んぼアート」と称して、色のついた稲穂でイラストを描く村おこしをやってるんですね。2013年に日本一周珍スポ巡りをしたさいに観て、あまりのクオリティーの高さにノックアウトされたんだけど、つい先日2年ぶりに再訪してきやした。
ちなみに2013年度のテーマは「花魁とハリウッドスター」と

「ウルトラマン」の2作品だったんだけど、服のシワやら顔の陰影まで稲だけで表現してたんですわ。たまげるよね。毎年20万人ほど観光客が訪れるってのもうなづける。
●第一会場「風と共に去りぬ」

▲田んぼアート第1会場の田舎館村役場
田んぼアートは2つの会場で実施されてるよ。
1993年に、村起こしの一貫としてはじまった時は、村役場裏手の田んぼだけだったのだが、好評がゆえに2012年から2つに会場を増やしたのだ。
1993年に、村起こしの一貫としてはじまった時は、村役場裏手の田んぼだけだったのだが、好評がゆえに2012年から2つに会場を増やしたのだ。
第1会場のアートは、村役場の展望台からよく見える。お城の形をしてるから、遠くからでも場所を把握しやすい。200円の鑑賞券を購入し、最上階へあがろう。

これが今年の作品「風と共に去りぬ」だ。
背後に建ってる住宅と比べれば、いかにこの作品が巨大かわかってもらえるだろう。陰影のつけ方が昨年より格段に進化しているように思われる。

何種類もの色がついてるんだけど、着色しているわけじゃあない。これはすべてにも稲本来の色味なのだ。7色11種類の品種を使い分けてるっていうんだから、相当緻密に計画されてる。
ボランティアを募って田植えをしていて、シーズンごとに刈り取ってしまう。毎年6月~10月までの時間に限りのある作品なのだ。これだけ労力のかかることをしておきながら、1年ごとに消えてなくなるのが儚くも潔い。

地上から見るとこんな感じで、イラストになってるなんて及びもつかないんだよね。
●第2会場「スターウォーズ」

▲田んぼアート第2会場。田んぼアート鑑賞専用のタワーがあるぞ。
第1会場から車で10分のとこにある第2会場。歩くと30分ぐらいかかっちゃうから、バスなりタクシーなり使うのがいいだろう。「弥生の里」というテーマパークに田んぼアートがあるんだけど、それ専用の鑑賞タワーを作っちゃってるんだから気合が入ってるよね。


2015年、今年の作品は「スターウォーズ」だ。新作が公開されるタイミングを見計らって、スターウォーズを題材にするとは、さすがである。ネットや海外の反応をわきまえた策士が内部にいるのだろう。
C-3PO、R2-D2、新キャラクターのBB-8が描かれていた。

▲すっごく横に広いから広角レンズじゃなきゃ1枚におさまりきらない。
実際、村のフェイスブックへのアクセス数はうなぎ登りらしい。

開始初年度が↑これなことを考えると、マジで進化の度合い、はんぱねえ。この調子で進化を続ければ、来年あたりはQRコードをデザインして、専用アプリで読み取らせたりするんじゃねえかと睨んでる。
翌年、またその翌年となにを題材にするのか楽しみな取り組みですな。
■「田舎館村 田んぼアート」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:弘南鉄道「田んぼアート駅」から徒歩2分(弥生の里)と30分(村役場)
住所:青森県南津軽郡田舎館村
電話番号:0172-58-2111
営業時間:9:00~17:00
会期:6月~10月12日まで
予算:1会場あたり200円
関連サイト:公式サイト