
青森県田舎館にある田んぼに囲まれたプレハブ小屋。実はこれ、温泉施設なんですわ。
「100円温泉」という名称通り、入浴料は100円で地元住民がひっきりなしに車でやって来てたよ。

▲田んぼアート駅から徒歩10分ぐらいの国道沿い。ポチポチと店がある。
青森県田舎館の田んぼアートを堪能したあと、周辺をぶらぶらしてみる。国道沿いにポンポンポンと飛び飛びで店や家があるぐらいで、一歩奥に行けばほとんどが田んぼだ。車の往来はそれなりにあるけれど、歩いている人はほとんどいない。
(関連記事:2015年の「田んぼアート」の題材はスターウォーズだ!稲で描かれたR2-D2を観よ!)

「田んぼばっかりだな、アートにしちゃうぐらいだもんな」なんて歩いていたら、田んぼに囲まれたプレハブ小屋を発見した。
看板もかかっているのでどうやらなにがしかの店のよう。その簡素な佇まいからせいぜい野菜の売店かそこらだと思って近づいてみると・・・

温泉でした。
たったの100円で入浴ができるプレハブ製の温泉施設なのだ。
もともとは建築会社の私的な施設だったようなんだけど、10年ほど前から一般開放されたとか。ややもすると、誰が入りに来るんだろうってな立地だが、地元住民にけっこう利用されてるみたいで、ひっきりなしに車がやって来ていた。
自分が入ったときも先客が2人いたしね。

自動販売機と休憩室も完備している。

休憩室のなかはパイプ椅子が2つあるだけだし、その貴重な椅子で雑巾が干してあるしで、ゆっくり休めるような感じじゃなかったけどね。

営業時間は壁に直書きだ。何度も終了時間を書き換えたのがありありと分かる。朝5時から夜6時30分まで利用できるようだ。
入り口は左が男湯、右が女湯と分かれているぞ。

ドアを開けると視界にバーンと飛びこんでくるのが「100円をみんなに見せる」の文字。
管理人がいないので、入浴料の100円はその場にいるみんなに見せてから入れる。無銭入浴を避けるためだ。それが100円銭湯の鉄の掟である。

脱衣場は木製の棚が2つとパイプ椅子が2つあるだけのシンプルな作り。脱衣場にも「100円をみんなに見せる」と書かれているので、よっぽど重要な取り決めのようだ。
注意書きによれば置き引きが発生しているようで、風呂場からも荷物置き場が目視できるよう、壁が一部ガラス張りになっていた。

▲入浴料をいれる鉄箱
私も100円をみんなに見せたかったのだが、あいにく先客は湯船のなか。1人静かに100円を投入した。

お客さんがいたので写真を撮るわけにもいかなかったので、パワポの図面で表記すると、風呂の内部はこんな感じね。6人ぐらい入れる湯船とシャワーが2つ。木製の湯船に情緒を感じる。シャンプーも洗剤といった備品はない。100円だしね。
お湯の色はちょっと茶褐色で、成分はモール泉というようだが、強烈に硫黄の匂いがする。泉質は片栗粉でも溶かしたのかってぐらい、ぬっるぬる。シャワーから出るのも温泉なので洗い流すこともできず、体中ヌルヌルな秋山状態で外に出た。
安いわ、雰囲気あるわ、泉質もいいわなんで、田んぼアート帰りにぜひ立ち寄ってみてくださいな!
ただ体中から硫黄臭を漂わせることになるんで、そこだけ覚悟をば!
■「100円温泉」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:田んぼアート駅から徒歩10分
住所:青森県黒石市追子野木3丁目427
電話番号:‐
営業時間:5:00~18:30
定休日:なし
予算:100円
関連サイト:秘境温泉