
高知県の郷土菓子「ケンピ」が異常なほど硬かった!
小麦粉と砂糖を焼きあげたシンプルなものなんだけど、いままでの人生で一番硬いお菓子だったわ、間違いなく。

▲高知県赤岡の老舗菓子店「西川屋」。なんと創業は1600年だ。
この世に生を受け32年。
いままでに私が食べた甘味の種類は、星の数にものぼると言われる(実際は今川焼きばかり食べてるので、そうでもない)。
めくるめく甘味体験のなかで、もっとも堅かったスイーツ、それが「ケンピ」である。
高知県の郷土菓子で、赤岡町に本社を置く「西川屋」が江戸時代にあみ出したお菓子なんだとか。
揚げたサツマイモに砂糖をからめた「芋けんぴ」も高知名物として有名だが、かたや「ケンピ」の原料は小麦粉と卵と砂糖のみ。練った小麦粉を薄く延ばしたもので、あまりの堅さから「堅干」と当て字されることもあるそうだ。

「美味しんぼ」でおなじみの雁屋哲も取材で来訪し、その時の様子をマンガにしている。
マンガのなかでも、栗田さんでも山岡でもない誰だかよく分からない短髪のキャラが「こんなに堅い食べ物は初めて」と証言しているぞ。

▲ケンピ before
ケンピは3個袋セットで300円ちょいとお手頃価格。
写真におさめていると店員さんが「恥かしいから整えますね!ちょっと待って」とストップがかかり
↓

▲ケンピ after
盛りつけを整えてくれた。老舗らしいなんとも行き届いた心配りである。
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で、肝心の堅さですよ。
↑ビジュアル的にはギンビスのアスパラガスみたいでしょう。これってサクッっとした食感じゃないですか。
でもね、ケンピは全然そういう次元じゃないですから。
腕利きの宮大工なら、こいつを釘代わりに寺社仏閣を建造できるんじゃないかというほどの強度なの。ガッチガチまるっきり噛み切れないんだから。
見た目と食感のギャップがありすぎて、「え?なにこれ?金属?」って脳が混乱するからね。
悪戦苦闘してる私を見かねて、店員さんが「お年寄りは、口にほおりこんでそのままほおっておくんですよ」と高齢者向けアドバイスをしてくれたので、即実践。
30秒も口の中でほおっておくと、ほわっと溶けて卵ボーロ感覚で噛みくだける。これなら食べれる。鬼のような硬さとは裏腹の、優しい甘みが癖になる。3袋セットを買って、ボリボリ食べながら、高知を巡ったね。
30秒も口の中でほおっておくと、ほわっと溶けて卵ボーロ感覚で噛みくだける。これなら食べれる。鬼のような硬さとは裏腹の、優しい甘みが癖になる。3袋セットを買って、ボリボリ食べながら、高知を巡ったね。
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ホワイトチョコがかかった奴もあった。これも西川屋と同じぐらい堅いんだとすれば、口で溶かしてるあいだにチョコだけなくなっちゃうな。
■「西川屋のケンピ」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:ごめんなはり線「赤岡駅」から徒歩10分くらい
住所:高知県香南市赤岡町470
電話番号:0887-54-3066
営業時間:AM10:00~PM5:00
定休日:土、日のみ営業
予算:ケンピ3個入り324円
関連サイト:公式サイト
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