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アートの島・直島でモンゴル式移動住居『ゲル』に泊まってきたよ!
扉をはさんで別世界に迷い込んだみたいな不思議な生活空間だった。
 

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▲フェリーチケットも520円とお安いお値段

航空チケット各社の値段を一覧できるサイト「スカイスキャナー」を眺めるのが趣味なんですが、高松へのチケットが片道6000円と激安だったので、ふらっと行ってみた。

高松空港から高松港へ移動し、そこからフェリーに搭乗。目指す場所はアートの島でおなじみ直島だ。
といっても目的はアート鑑賞ではなく、モンゴル式移動住居「ゲル」に泊まること。直島の宿「つつじ荘」にはゲルがいくつか設置してあるそうなので、あらかじめ予約をしておさえておいた。
夏場など休みのシーズンはすごい人気だから、早めの予約が必須だよ。



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フェリーからして草間彌生の水玉模様だ。



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50分ほど波に揺られれば、直島に到着するよ。港にはシンボルマークとなっている水玉かぼちゃが鎮座している。
普通ならここから島のあちこちに点在するアート作品を観てまわるところなんだけど、到着したのが6時過ぎ。もうほとんどの展示会場が終わっているし、場所場所をつなぐバスも本数が限られている。

というわけで、アート鑑賞は水玉かぼちゃだけで手じまいにして、港近くでレンタサイクルを借りる。
サイクル屋のおじちゃんも「え、今借りて、あした朝9時に返すの?なにも見れないよ?」と驚いていたが、それでいいのだ、直島には泊まりにきたのだ。


【直島のアート絡みのレポはこちらをどうぞ↓】
「瀬戸内国際芸術祭2013」に行ってきた!5日間で5つの島巡った!好きな展示ベスト5晒す
『瀬戸内国際芸術祭2013』が最強ミラクル超新星爆発級に面白すぎる3つの理由



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チャリをかっとばすこと20分ちょい。港とは反対側にひた走る。
けっこう距離があるから歩いていこうと思うと、余裕で1時間半ぐらいかかりそう。チャリ必須。



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▲つつじ荘

日も暮れはじめた頃合いに、ようやくつつじ荘に到着した。
「荘」とは言っても民宿のような建物があるわけじゃなくって、どちらかといえばキャンプ場やコテージに近い印象だ。



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このような一軒家タイプの客室もあれば



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トレーラーハウスもある。



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「トレーラーハウスも面白いな。今度はこれに泊まろう」なんて考えながら、隅っこのほうへ歩いていくと、広々とした空間にゲルが10張り並んでいた。
うお~、ゲルだ、ゲルだ。なんかゲルって異国感が半端じゃなくってテンションあがるわ。



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内側からともしびが漏れて、ぽわっとホタルみたいに光っている。



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ゲルから30歩も歩けば、そこはもう瀬戸内海。さざなみが聞こえて、むちゃくちゃ落ち着く雰囲気なんだわ。
やたら欧米の宿泊客が多い(この日は日本人客、俺だけだった)から、日本じゃないみたいなのね。




ゲルに入ろう!

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さあ、いよいよゲルに入りますよ。
受付でもらった鍵で扉を開けると・・・



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なんかモンゴルっぺえ細工をこらした扉がもう1枚あった。2重扉なのか。



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2枚目の扉を開けると、柔らかな光が溢れてくる。



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おー、なんだか内と外では別世界のようだ。
外は草のぼうぼう生えた広場なのに、扉のむこうには生活空間が広がっている。向こうとこちらで、どこでもドアを覗いたような断絶感がある。



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地面に置いてセルフタイマーかけたから、ちょっと下からのカットになっちゃってるけど、入口の大きさはこんなもん。
ちょっと背をかがめないと入れないぐらいの大きさで、それがまた秘密基地っぽくって良いんだな。




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一歩中に足を踏み入れると、意外なことに広々している。
ベットが4つもあるし、テーブルや下駄箱なんかも完備している。



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中央の柱には、これまたモンゴルっぽい彫り物がされている。



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木を組みあわせてつくっている壁。
4~5か所ぐらい、カバーの布地をめくれるようになっていて、そこが窓代わりになってるわけ。考えられてるなあ。



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天井から飛び出してるハリは、折り畳み式のようだ。ハリとカバーとを紐でくくりつけてあって、構造的にはちょっとでかめのテントだね。
モンゴル遊牧民族の移動式住居ということで、もっと簡素なものかと思ってたんだけど、想像してたよりもぜんぜん広いしがっちりしてた。
クーラーはなく扇風機だけだったけど、風通しがいいからまるで寝苦しいこともなく、スヤスヤ眠れた。快適だ。



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ゲルの下のほうからはちょいと草が飛びだしていて、でかめのバッタがまぎれこんできたのも、なんだか遊牧民っぽくてご愛嬌だ。いいな、ゲル。欲しいな、ゲル。



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▲I LOVE 湯

あ、ただゲルにはお風呂ついてないんでご注意を。
有料の貸し切り風呂か、もしくはコイン制のシャワーはあるから全然大丈夫だけど。なんだったら宮島港近くの「I LOVE湯」に入ってから行けば、作品も楽しめていいんじゃないでしょうかね。
ゲル泊、おススメです。








「つつじ荘」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:離島「宮浦港」からレンタサイクルで20分くらい
住所:香川県香川郡直島町352−1
電話番号:087-892-2224
営業時間:-
定休日:-
予算:1泊朝食付き4,320円
関連サイト:公式サイト