
愛知県蒲郡にある「竹島ファンタジー館」は貝殻のテーマパークだ。
5500万個もの貝殻をつかって、海底の世界を作りあげている。女神やドラゴンなど大物もたくさんあるよ。

▲愛知県蒲郡に奇跡の復活をとげた「竹島ファンタジー館」
知る人ぞ知る、東海のファニースポット、竹島ファンタジー館。
大量の貝殻でおもしろオブジェをこしらえまくってるテーマパークとして、珍スポ好きには有名な場所だったんだけど、2010年に惜しくも閉館。
自分がこのサイトをやり始めたころには、すでに閉まっていて、「あと少し早ければ、在りし日の勇姿を拝めたのに・・・」と悔しい思いをしてたんですよね。まあ、こういうスポットはいつ無くなってもおかしくないという、哀愁ぶくみで魅力的なんだけど。
でもですね!
なんとなんと、その蒲郡の雄、竹島ファンタジー館が4年のときを経て、2014年にリニューアルオープンしたのであります。
いやはや、こんな奇跡みたいな話しあるんですね。
遅ればせながら、行ってきましたよ、ファンタジー館。


海底世界を貝殻で作りあげたテーマパークで、使ってる貝の総数は5500万個!
世界110カ国から貝殻を集めたんだとか。そりゃ、リニューアルに4年もかかるわけだわ。

魚の尻尾や背びれは小さな巻貝で、うろこはキレイな平たい貝で表現している。目とか口もぜんぶ貝。

人魚が横たわっていたり

ファミコンのドット絵っぽいイカがいたり

チューリップみたいなお花が咲いてたりする。もちろんすべて貝殻だ。


ヴィーナスはものすげえブツブツしてんのね。
核を攻撃しない限り、倒せないボスキャラって感じ。
●説明VTRは「見ないと解らなくなるよ」

一応、展示にはストーリーがあるみたいで、パネルでその説明VTRが流れている。

1個目のVTRに立てられてた注意書きには
「ここから物語が始まります。見ないと解らなくなるよ!2分19秒」
とある。
解らなくなるぞと脅しつけてでも、けっこうな尺の映像を、なんとか見せようとする姿勢が前のめりで良い。

主要な展示物には、ゲーム要素も加わっている。

この展示のどこかに、ピーターパンが隠れているらしい。
貝で作った小さなピーターパンが岩場に隠れてるんだろうな、と足元を探してたんだけど・・・

壁にデカデカと描かれていた。
あ、そこはイラストなんだ。貝じゃないんだ。

貝で出来たタコだとか

貝で出来た熱帯魚とか

大きなものだと、ドラゴンなんかもいるよ。
ドラゴン1匹で8万個も貝を使ってるそうだ。

中盤のVTRともなると、尺もどえらい伸びていて、5分35秒もある。
「見落とさないで!」と真正面からお願いされてるので、スルーするわけにはいかない。

5分35秒の映像を立ち見する。
ぼんやり眺めていたら「ミラクルエッグ」がなんのことかさっぱり分からなくなるが、分からなくてもなにも差し支えはない。

貝殻でつくられた時空のトンネル。
竹島ファンタジー館で時空のトンネルをくぐるいした。 pic.twitter.com/VErJJ0vk4H
— 松澤茂信 (@matsuzawa_s) 2015, 9月 13
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こんな感じでキラキラと輝くよ。タイムとラベル感があるよね。

こちらは貝じゃあなくて、純金の金箔は貼った「金の橋」ね。

「魔法の力が消えてしまうので傷つけないで」とファンタジー設定での注意喚起と思いきや、「監視カメラがいつも見ているヨ!」と急激に現実に引き戻してくる。
監視の面も、魔法の力でなんとかならないものなのだろうか。

頭上のはるか彼方まで積まれた「貝の壁」を通過して、おしまいだ。
ゆっくり見てまわっても30分ぐらいで堪能できるよ。
●お土産は「坂上忍主演のVHSビデオ」で決まり!


お土産コーナーは、貝のつめ放題があったり、貝殻セットが売っていたりと、やっぱり貝推しだ。


ボールを投げる鬼退治ゲームもあるんだけど、商品がなぜか缶コーヒーとやたら渋い。

お土産に貝もいいけれど、ファンタジー館がパワープッシュしてるのがこのVHSビデオだ。
数十年前にオリジナルで製作した「天界戦士ファンタジー伝説」という作品で、坂上忍が主演している。

箱の裏側にクライマックスシーンが堂々とのっている。
みずからネタバレするというPR手法が、平成27年の現在においても新しすぎる。
■「竹島ファンタジー館」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:東海道本線「蒲郡駅」から徒歩10分ぐらい
住所:愛知県蒲郡市 竹島町28-14
電話番号:0533-66-3888
営業時間:9:00~17:00(7・8月17:30まで/11月~2月16:30まで)
定休日:水曜
予算:大人1000円
関連サイト:公式サイト