函館エリアでとんでもないシェアを誇るローカルハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」。
奇妙な引力にすっかり魅了されてしまい、たった1泊2日の函館旅で2回も立ち寄ってしまった。
王社長の書いた本を引用しつつ、ラッキーピエロのスゴイ点を紹介しますね。
▲ラッキーピエロ ベイエリア本店
北海道函館市に、化け物じみたハンバーガーチェーン店がある。
人口28万人ほどの函館エリアで、15店舗ものお店をだしている「ラッキーピエロ」だ。
夜景にさほど興味のない私のような輩には、函館といえばラッキーピエロ、ラッキーピエロといえば函館というぐらい、函館を象徴するような存在だ。
こないだ函館行ったさいは、1泊2日4食のうち2食をラッキーピエロで食べてしまった。活気のあるムードだから、1度行ったらすぐまた行きたくなる、そんな不思議な引力があるんだよね。
実際、函館市内におけるハンバーガーシェアの6割を取っているそうで、マクドナルドなど全国チェーン店をぶっちぎっているのだ。
店頭にはラッキーピエロを食べた有名人たちがずらーっと並び、感想が書かれている。
タモリやギャル曽根、ホンジャマカ石ちゃんなどが「うまい」「美味しい」「まいう~」などとコメントを述べているんだけど・・・
「新撰組の味がする」って、香取慎吾の食レポ、斬新過ぎやしませんか?
乙葉にいたっては、たぶん食べてないですよね。
▲ラッキーガラナ自販機
自動販売機にはオリジナルの「ラッキーガラナ」が売られている。
ガラナは本州ではあまりなじみのない飲み物だけど、北海道では定番アイテムのようだ。ドクターペッパーみたいな味がする。
「函館ラッキーピエロ中辛一生懸命カレー」とか
「日本一きびだんご」などなど、なんだか景気のいいネーミングのオリジナル商品がそろっている。
▲B級グルメ地域No.1パワーブランド戦略(amazon)
ラッキーピエロ、あんまり良かったもんだから、アマゾンで王一郎社長が書いた経営書まで買っちゃった。
社長の王さんは27歳まで、千葉で中華料理屋をやってたんだとか。旅で立ち寄った函館が、生まれ故郷の港町・神戸に似ていることから移住を決め、それ以来は函館に根づいた商売をしている。
本の内容を引用しつつ、ラッキーピエロのスゴいところを紹介していきますね。
【ラッキーピエロのここがすごい】
1:地元愛がスゴい!
とにかくラッキーピエロは地元、函館への愛情がすごいんですわ。
全国展開を持ちかけられても断って、徹底して函館にこだわっているのだ。
ラッキーピエロで使用する食材は「オール北海道を目指す」というくくりで取り組もうとしています
と明言していて、地元農家と協力して「ふっくりんこ」というお米のブランドまで作ってしまうこだわりぶり。
函館が生んだスーパースター、GLAYを猛烈プッシュしている。
ラジオや雑誌などことあるごとに「ラッキーピエロが旨い」と話題にするようで、GLAYファンには昔から有名だったようだ。
オリジナルTシャツのPOPにまで、メンバーへの感謝が書かれているぞ。
2:店内の装飾がスゴい!
それぞれ店舗ごとに内装テーマが違う。「トラピスト修道院」をテーマにしていたり、「ファーストフードの歴史館」をテーマにしていたりと幅広い。
わたしが訪れたベイエリア本店は、一部の椅子がブランコになっていたり
幸運の鐘が吊り下げられていたりした。
この鐘を鳴らすと「幸せの波動が宇宙から舞いおりて」くるそうだ。スケールがデカい。
3:ボリュームがスゴい!
ラッキーピエロのハンバーガーは出された瞬間、おもわず「でけえ!」と叫んでしまうぐらい、予想を上回る大きさだ。
全国チェーンのハンバーガーの2倍くらいの大きさと手作りの味がとてもわかりやすく、魅力的に思われたのでしょう。女性にとっては「ちょっと味が濃いんじゃない。もっとあっさりしてほしい」と思う人がいたかもしれません。
しかし、このようなアンバランスの部分をすべてラッキーピエロの特徴にしようと徹底していきました。
アンバランスなことは承知のうえで、デカくしてるそうだ。
▲チャイニーズチキンバーガー特上 440円
1番人気のチャイニーズチキンバーガーに目玉焼きとチーズを入れた特上は、この分厚さだからね。
ピリ辛ソースがかかった揚げチキンを挟んだハンバーガーだ。
特上っていったって440円。普通のチャイニーズなら350円と、大きさを考慮にいれたらかなりお得だ。
隣の席のグループは、超びっくりノッポバーガーなるとんでもねえビジュアルをしたハンバーガーを頼んでいた。このボリュームでさえ1450円だから。
利益的に大丈夫なんだろうかと思っていたら、本のなかにこんな一節があった。
みんな原価率35%だから、40%にするんだよ。40%で繁盛したら45%にするんだよ。45%で繁盛したら50%でやってもできるだろう
どうやら「むしろ原価率をあげてやろう」という精神で取り組んでるようだ。
恐るべき、ラッキーピエロ!
■「ラッキーピエロ」の情報■
アクセス:函館のあちこちにある
予算:チャイニーズチキンバーガー350円
関連サイト:公式サイト