
栃木の「塚田歴史記念館」では『ハイテク人体型ロボット蔵芝居』を楽しめるぞ。
やたらとリアルに作られたロボばあちゃんが三味線を弾き、ロボおっさんが悲劇を語る。

▲塚田歴史記念館
2015年夏できあがった珍スポの新星「新生姜ミュージアム」に立ち寄ったあと、栃木駅あたりをうろちょろしていたら「塚田歴史記念館」という蔵造りでムードのある博物館があった。

看板には「ハイテク人体型ロボット蔵芝居」と、なんとも好奇心そそられるキャッチコピーが打ち出されているではないか。「蔵芝居」という歴史を感じる単語と、「ハイテク人体型ロボット」というメカニカルな単語のチグハグさがめちゃくちゃ気になるぞ

入場料700円を払って入ってみたら、メカ婆ちゃんが三味線弾いて唄っていた。口もパクパク動いているし、動きもスムーズでなかなかよく出来てる。
「ずいぶん近くで熱心に聞いてるじいちゃんがいるなあ」と思ったら・・・

このじいちゃんもハイテク人体型ロボであった。

いやしかし、なんつう情念のこもった表情で凝視してんだ。たんなる客じゃないだろ、この爺さん。

蔵屋敷がいくつかあって、順々に展示を見て回る。

たとえばこの蔵屋敷には、やたらテーブルだらけの部屋でお茶を飲んでる夫婦がいた。部屋の7割をテーブルが占めているのだが、くつろげているのだろうか。

別の蔵には、手力男命と書かれたハイテク人体型ロボットがスタンバイしている。
センサーに手をのせると・・・

山車にのったオッチャンたちが太鼓を叩いて、凄まじい勢いでひょっとこが踊りだした。

最大の売りであるロボット蔵芝居は1日3回ほど決まった時間での上演なのだが、ほかにお客さんがいなかったこともあり特別にスタッフさんがはじめてくれた。
舞台のうえには水が溜まっていて、イカダに乗ったオッチャンロボが語り手として、村の伝説を話してくれる。

洪水をおさめるため自分を犠牲にして川に身投げをした女性と、それを止めることができずに後悔をしてる交際男性の話し。

巨大な化け物の足が出てきたり、舞台上を竜が飛んだりと案外しっかり作りこまれている。
ストーリーなんだけど、最後に意外なドンデン返しが待っているので、こればっかりは現場で確認してみてほしい。
■「塚田歴史記念館」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:「栃木駅」から徒歩12分
住所:栃木県栃木市倭町2‐16
電話番号:
営業時間:9時半~17時
定休日:月曜
予算:入場料700円
関連サイト:公式サイト