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3月頭に「彫刻師・大仁田龍一郎は、なぜ奇妙な独自仏像をヤフオクで売りつづけるのか?」というインタビュー記事をアップした。
ちょっとブキミで、でもカワイイ。そんな作風にすっかり魅了されたので、今年からスタートした観光ガイド業『別視点ツアー』の事務所看板を特注オーダーしました。
 


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3月頭に「彫刻師・大仁田龍一郎は、なぜ奇妙な独自仏像をヤフオクで売りつづけるのか?」という記事を書いた。
ひょんなことからヤフオクで見つけた、カワイくて、ちょっと不気味な木彫りの数々。
迷わず2点、競り落としたのだが、その作者である彫刻家・大仁田龍一郎さんのアトリエ兼ご自宅にお邪魔したさいのインタビュー記事だ。




こちらが購入した、そばを食うダルマとカッパである。いまは、ガイドツアー会社『別視点』の事務所に飾っている。



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あまりにも気に入って「もぅこうなったら、事務所の看板も、大仁田さんの木彫り作品で作ってほしい・・・」という欲が湧いてきて、特注品を頼んでみたところ、快く引き受けてくださった。

製作費は
●材料代:手持ちのものでよければタダ
●職人手間:15000円×日数×送料
とのこと。
ラフデザインを送ったところ4~5日で出来るとのことだったので、即決した。





送ったラフデザインがこれ。
丸っこいツアーガイドがお客さんを引き連れて、ぴょこぴょこ町を歩いてるイメージである。
ふにょふにょすぎる下書きだったので、なにかダメ出しがあるかとおもったのだが、意外にも直しがまったくなく、それでいきましょう!とのことだった。



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完成後にいただいた大仁田さんの手紙のなかで
「ラフデザインを頂いたときに、上図のようにきれいなアウトラインが表現されていたので看板にはうってつけだと思いました。せまりくる波頭ですね」
と書かれていた。
いや、まったく気づいてもなかったです。その観点。





3月28日から、大仁田さんのTwitterで実況中継をしながら、彫っていただいた。





材料は、杉。





B2サイズ(515 × 728 ミリ)で注文したので、合板でもなく、そんなでっかい木の板あるかなと不安だったのだが、立派な杉の板を使っていただいた。







キャラクターを浮き上がらせるために、板を4.5cm削る。
注文した時点では、キャラクターを彫って、線でデザインするんだろうなと想像していたのだが、板から切り離せば1つの彫刻として成り立つぐらい立体的だ。





横から見ると、こんなにも前にせり出している。
この飛びでてる感じ、別視点ツアーの”町に飛び出すイメージ”にすごくフィットしてるなあ。





3人目のお客さんに関しては、板からも飛び出ちゃってるのだ。




「東京別視点ツアー」の文字は、ツアー中に持つ旗とおなじフォントだ。





こんな風に、角度や方向などに応じて、とっかえひっかえノミを替え、彫るそうだ。





彫り終わって




下地を塗ったところ。
日の丸をイメージして、ベースは白地、キャラクターは赤っぽくお願いした。







塗りを担当しているのは、元陶芸家の奥さんだ。
一文字、一文字、丁寧に塗っていただき





完成した!
ガイドさんの頬がやや紅潮している。ちょっとブキミで、でもカワイイ、そんな看板に仕上げていただいた。





写真で見るより、実物のほうが愛嬌がある感じ。すげえデカいし、存在感抜群。



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最高の看板をありがとうございました!!
別視点ツアーの事務所入り口で、ドカーンとお客さんを出迎えてくれることだろう。





◎彫刻家・大仁田龍一郎◎
公式サイトヤフオク出品一覧