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京都市東山にあるカオスの間は、既存の「なに屋」という枠にはおさまらない不思議な空間だ!
ショップとギャラリーを兼ねそろえているのだが、値札が一切貼られいないので、なにが売り物で、なにが展示物かも分からない。まさにカオス。



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▲寿司屋と共存する看板が、すでにカオス

平安神宮や南禅寺といった由緒ただしき寺社仏閣があり、古風な建物が立ち並ぶ京都東山。
そんな楚々としたエリアに、異彩をはなつギャラリー兼ショップがある。その名は「カオスの間」。
ビルの2階に入居しているのだが、1階は寿司やさん。硬派な寿司看板の横っちょに、ベンキにはいった真っ青なマネキンがいるさまが、すでにカオスだ。



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▲既存の「なに屋」という枠では説明不能だが、品ぞろえに統一感がある

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▲昔の医療器具もずらり

棚も壁も、レトロなもので溢れかえっている。値札がついていないけれど、ギャラリー兼ショップなので多くのものが購入可能。気になるものがあれば、店長さんに直接値段を尋ねてみよう。



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▲マネキンの受付嬢

店内のいたるところにマネキンがある。入り口にある丸メガネのレトロマネキンは、医療用だったのか腹部がぽっこり空いていて内臓が見えるようになっている。
「これは受付嬢だから売れないんだよ。人身売買になっちゃうからね」とのこと。



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ふにょっとした白いガラスが大量に転がっていたので「なんだ、これ」と手にとってみたら・・・



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目玉であった。マネキンにとりつける用のものだろうか。



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▲怖いバアちゃんのかけ軸

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▲陶器のベンキ

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▲魚拓ならぬカッパ拓

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▲盆景につかうミニチュアの電柱

「観る人が観れば面白いものだけど、こういうのは骨董品のオークションで高値がつかない」のだそうだ。
そういう品々を店長さんのセンスで買い集めてるので、怪しげで統一感のある空間になっている。






何屋でもない存在、カオスの間

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店の隅にはガイコツがころがっていたり



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バラバラのマネキンが転がってたりする。



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光る上半身の前で、山積みにされたリカちゃん人形。



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かっこいい時計もあるし



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大量のねじ回しもある。



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店長さんが「自分の若いころの顔写真」で作った手配書なんかも貼られている。



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一切値札が張られていないので、もはや、なにが売り物でなにが展示物なのか分からない空間。
店長さんから説明をなにも受けていなければ、店なのかなんなのかすら判別不能だ。
既存のジャンルに含まれないような作りなので「浸透するまでに時間がかかるかもしれないけど、数年後にかならず流れがくる。こういうのをあえて京都でやるのがいいでしょう」と力強くおっしゃっていた。
ネット通販やネットオークションでは比較的売りやすいものを取り扱っているけれど、リアル店舗はこの方針で突き進む。





店長さんの熱いヴィジョン!

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▲熱いヴィジョンを語ってくれた店長さん

2時間あまりの滞在中、店長さんが熱くビジョンを語ってくれた。
もともとアパレル業界で働いていたという店長さん。たんなるショップではなく、アーティストの表現の場として、ライブやギャラリー、イベントもおこなえる空間として、4年前からカオスの間をスタートした。



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天井に吊り下げられた大きな絵は、よく足を運んでいるというアーティストのもの。
「絵だからと言って、かならずしも壁にかけたり、額にいれたりする必要はないんじゃない」と、このような展示法になったそうだ。「カオスの間自体が強い主張のある場だけど、それに負けないだけの展示をすればいい」とのこと。カオスの間と展示物は、協力関係でもあり、勝負対象でもあるわけだ。



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▲染物の型紙をコレクションしている

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長年あつめた染物の型紙をつかい、染絵のはいったジーンズを職人さんと開発している。
日々、新しい試みをおこなっているカオスの間。今後、どのような展開をしていくのか楽しみだ!



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帰りぎわ、この熱き場所のお土産がどうしても欲しかったので、亀と同化したキューピーちゃんを1000円で購入した。
いやあ、京都に行くたび、立ち寄りたい場所が増えました。








「カオスの間」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:京都地下鉄東西線東山駅から徒歩1分
住所:京都府京都市東山区三条通白川上ル石泉院町394‐2階
電話番号:075-762-5255
営業時間:
定休日:不定休
予算:入場料なし
関連サイト:カオスの間SHOPサイト