和歌山県加太の静かな港町に、人形供養で有名な「淡島神社」がある。本殿も境内も人形だらけ。
市松人形やひな人形などの”人型の人形”のみならず、瀬戸物のたぬきや木彫りのクマなんかもいるよ。
加太港をようする大阪湾に面した町、和歌山県加太。
南海加太線の終着駅から10分ほど歩いた静かな港町だ。
「ラピュタみたいな戦争遺跡がたくさんある島」として知られる友ヶ島行きのフェリーも発着している。
▲淡島神社
そんな港町の一角に鳥居を構えるのが「淡島神社」である。
人形供養で全国的にも有名な神社なのだが、おもいのほかひっそりしていた。
参道には、港で採れた新鮮魚介を売るお店が1軒あるだけ。サザエのつぼ焼きやイカ焼きが食べられる。
魚介の匂いにつられてか、猫もたくさん群れていた。
鳥居をくぐると、立派な本殿があらわれる。
なんてことはない普通の本殿のようだが、近づいてみると・・・
人形、人形、人形!!!
イナバ物置のCMを彷彿とさせる、雛人形の大群だ。100人乗っても大丈夫どころの騒ぎではなく、ざっと500体は超えている。
欄干には市松人形がずらり。みな一様におかっぱ頭で、量産型女子大生の集合写真がごとき光景だ。
淡島神社には『髪の毛の伸びる人形』もいると聞いていたので、てっきりオドロオドロしい空気が漂っているだろうと思っていたが、実際行くと案外こざっぱりとして嫌な空気は感じない。
これだけ日本人形がたくさんいたら「怖い!」ってなりがちだろうに、きっちり供養され、丁寧に扱われてるからだろうか、ぜーんぜん怖くなかった。
芸者さんの人形や
花嫁人形もいるよ。
人形はタイプごとに分類されて、同じものはまとめて置いている。
七福神は倉庫のかたわらに固まっていた。
翁と媼の大群も。三国志っぽいムードで、いまにも大軍同士の戦いが起こりそう。
人形ばかりでなく、仮面も奉納されていた。
鬼や般若といった和仮面にまぎれて、ピエロも供養されてるね。
こんな感じで、境内は人形だらけなんだな。
人型以外の人形あるよ。
まねき猫は持ってる人が多いからか、供養されてる数も段違い。なんだか中古ゲーム屋で「聖剣伝説2」が叩き売られてたのを思いおこした。
木彫りの鮭熊もいれば
瀬戸物のたぬきもいるし
カエルもいるよ。
個人的にはカエルやたぬきはひょうきんな置物だから、あまり魂が宿りそうもないと感じてたけど、供養したいって人もいるんですねえ。
手水舎では、口からカエルが浄めの水をピーーーッと吐きだしていた。
人形を供養して欲しいひとは
●仏滅をのぞく9~16時で持ってきて(郵送不可)
●ダンボール1箱につき500円の供養料
を払って、供養してもらう。
無断で置いてったらダメだよ。
この焼却炉で燃やすのかな。
子宝の神さまも祀っているようで、下着を納めることもできるようだ。
■「淡島神社」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:南海加太線「加太駅」から徒歩13分
住所:和歌山県和歌山市加太118
電話番号:073-459-0043
営業時間:明朝~夜9時
定休日:-
予算:-
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