京都府向日市は「激辛商店街」を銘打っており、町内36店舗で激辛メニューを提供している。年1回KARAー1グランプリってイベントもやってるのね。
初代王者の激辛坦々麺食べたけどね、あのね、ヤバイよ。臓器が痛すぎて硫酸飲み込んでるのかと思ったわ。
▲街中に激辛商店街のノボリがたなびく
京都府向日市は西日本で一番小さな市。
これといった観光地があるわけじゃない向日市は町おこしの手段として、町全体を「激辛商店街」と化すことを決意。向日町駅、東向日駅あたりを中心に商店街のあっちゃこっちゃ36店舗で激辛メニューを提供し、年1回KARAー1グランプリというグルメイベントも開催してるのだ。
駅前広場で腕組みしているのはマスコットキャラのからっキー。
こうして仲良く記念撮影したからっキーに、後日お尻をあんなにも滅茶苦茶にされるだなんて思いもよらなかった。
■1品目:激辛坦々麺
一店目に選んだのは、第1回KARAー1グランプリ優勝の麒麟園。
受賞作の坦々麺を最大値の5辛で注文してみた。
店員さんが「かなり辛いですけど、大丈夫ですか?」と心配そうに聞いてきた。ほんとはココイチの3辛でさえキツイぐらいの辛味耐性の無い舌なんだけど、ここは記事のためと涙をのんで「はい、大丈夫です」と返答した。
坦々麺の完成を待っていたら、からっキーのコスプレをした店員さんが飛び出してきた。パーツのほとんどをフェルトで手作りし、明るい部分には汚れもちらほら。かなり使い込んでいるようだ。
ポーズを決めたり、パフォーマンスをしてくれたりいろいろ動き回ってくれたのだが、なにぶんこういうのに対するリアクションが下手なことでいろんなコミュニティで居心地悪い思いしてきたタイプなので、苦笑いで会釈するのが精一杯であった。からっキーも察して、すぐに控え室に戻っていった。
▲坦々麺5辛 1050円
ハバネロを惜しみなく利用した坦々麺はウッドペッカーみたいな形状をしていた。
レンゲをひとすくいすれば、そこにはハバネロの海が広がる。
どんだけ避けても、麺にハバネロがひっついてくる。
あのね、これね、辛いなんてもんじゃない。岡本太郎。坦々麺は爆発だ。
口の中にカンシャク玉5・6発入れて噛み砕いた感じ。もしくは硫酸を夏の野球部みたいにゴクゴク飲み干した感じ。体のなかで小爆発が起きて、臓器が溶け散らかしたのかってくらい、痛い。
いままで食ったどんな激辛系食品よりも段違いでヘビーブローだったわ。
なんだよ、激辛商店街、マジじゃねえか。
急遽カルピスを注文し、坦々麺の辛味を中和しつつ食べ進める。ラッシーとカレーを組み合わせるインド人システムだ。
インドのお知恵を拝借するも、手も足も出ず敗北。麺残り3割、スープほとんどを飲み干せなかった。腸がグツグツと不穏なウォーミングアップをしてるのが分かった。
■2品目:激辛クッキー
▲カフェクッチーナ
「一旦ズタズタになった舌と臓器をリセットしよう」と向かったのがカフェクッチーナ。
コーヒーをすすろうと思ったのが、あいにくカフェ営業はしていない日だった様子。「ごめんね~、今日はお休みで。あ、辛いクッキーならあるけど」とスタッフさん。辛いクッキー・・・・。
▲激辛クッキー 220円
買った。
粉砂糖全開でまるっきり辛くなさそうなクッキーなのだが、しっかり辛い。
アーモンド風味の甘いクッキーの味が収まってから、時間差で辛さだけが独立して攻めてくる。辛い、辛いぞ!
■3品目:激辛羽二重餅
▲鳴海餅
「ヤバイヤバイ!このまんまじゃ明日からトイレの神様になり果てて、ゆくゆく植村花菜に泣けるバラードとして歌われてしまう」と危機感を持った僕は、普通の甘みを求めて、和菓子屋に走った。
アンコにお餅。なんて甘そうなんだ。
さっそく購入し、スーパーのフードで封を開けた。
▲激辛羽二重餅 525円
激辛羽二重餅、買っちゃった。
柔らかいお餅にチリパウダーがまぶしてある。坦々麺で一度崩壊した舌には、たまらないほど辛い。
激辛商店街はヤバイよ、マジで辛い。
ハシゴするなら、じょじょに辛さをあげてったほうが良いでしょうね。最初に超ド級のを持ってくると、ちょっとした辛さのも受け付けなくなっちゃうんで。
■「激辛商店街」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:JR向日町駅の商店街一帯
住所:京都府向日市
電話番号:0120-978-542
営業時間:店によってまちまち
定休日:同上
予算:-
関連サイト:公式サイト