渋谷道玄坂のジビエ料理屋「ジビエノ小屋」でカラスが食べられる。
炭火で焼いて食べたんだけど、ゴリゴリしていて嚙みきるのが難しい。
味も食感も砂肝に似ていた。
▲ジビエノ小屋(渋谷)
渋谷道玄坂のラブホテル密集地帯の一角に、スタイリッシュなジビエ料理屋「ジビエノ小屋」がある。
のれんに書かれている漢字は「熊・鹿・猪・羊」と素材になっている動物。壁には鹿のはく製がかけられているので、一目でただの焼肉屋ではないとわかる。
▲シカの角でつくったシャンデリア
▲イノシシのはく製もあるよ
その存在がじわじわ広まっているものの、慣れない人にはまだまだ敷居が高いジビエ料理。
このお店なら明るくてオシャレで入りやすいよ。
熊、エゾ鹿、猪、うさぎ、キジ……
と、一般の焼肉屋と異なり、部位ではなく動物名がならぶメニュー表。
焼肉だけでなく、イノシシのコロッケ、うさぎのメンチカツ、鹿肉赤ワイン煮など一品料理も豊富だ。
今回、特に食べてみたかった狙いの肉がこれ。
そう、カラスです。
あの黒くてデカくて賢いカラスを食べられるのだ。
フランスでは高級食材の位置づけらしいんだけど、日本で食べられるとこって限られてるんですよね。
そんなレア食材を渋谷のど真ん中で食べられるなんて、便利な世の中になりました!
●ジビエ料理、むちゃくちゃうまいぞ!!
▲イノシシポテトサラダ 580円
このお店、たんに物珍しい肉が食べられるってだけじゃない。1つ1つの料理がすこぶるおいしい。
イノシシポテトサラダなんて、たっぷり山盛りで出てきたし、イノシシ肉もゴロゴロ入ってる。イノシシのゴリッとした食感がいいね。
いままで食べたポテサラのなかでもトップクラスにうまかった。
▲ジビエ肉をつかったカレー
いろんなジビエの端肉をつかったカレーライス。
これがカレー専門店に負けず劣らずのすごいクオリティーなの。むちゃくちゃうまい。
ただし、激辛!辛くてしんどいんけど、うま過ぎて手が止まらない。水をガブガブ補給しつつ食べ進めた。
▲うさぎの汁団子 580円
うさぎの肉だんごがはいってる汁。うさぎの肉だんごは、鶏ささみのような淡泊なお味。優しいあじわいの汁なので、いくらでも飲めちゃうね。
●カラス登場!
▲カラス登場!
うまいうまいとジビエ料理を堪能していたら、とうとう真打カラスの登場だ。
ビニール袋から取りだされたカラスは、街でよく見るいつもの姿をしていた。
東京のカラスではなく、大分の山で獲ったものだとか。
イメージ的に東京のカラスはゴミを漁ってマズそうなので、ひと安心だ。
毛をむしったり首を切ったりする過程があるのだが、人によってはショッキングかもしれないので、ショートカットさせていただく。
解体されたカラスの肉。
鶏肉にくらべて、肉自体もちょっと黒みがかっている。
▲カラスの焼肉(半羽) 1800円
キレイにお皿に盛りつけられて、カラス肉がでてきた。
こうなってしまえば普通の鶏肉といっけん区別がつかない。
だが、よくよく脚部を見てみると、ニワトリではありえない深い闇を抱えた黒さだ。
炭火で焼く。
お肉が焼けるいい匂い。
硬い。
奥歯で強く咀嚼しなければ、嚙みちぎれない。
食感も味も、砂肝に近い。どの部分を食べても砂肝の味。ゴリゴリしてる。
「カラス肉は線香の匂いがして、クセがかなり強い」という食レポをみた記憶があるのだが、そんなことはない。
砂肝だ。
カラス肉、あんがい悪くない。
■「ジビエノ小屋」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:渋谷駅から徒歩6分
住所:東京都渋谷区道玄坂2-18-14 日美ビル
電話番号:03-6455-0208
営業時間:12:00~15:00/17:00~24:00
定休日:なし
予算:カラス1800円
関連サイト:食べログ