大阪・なんば駅にストレス解消の「皿割り専門店」があるよ。5枚割って550円。
コンクリ壁に陶器の皿をぶん投げて割るだけ。自暴自棄の陶芸家気分が味わえるぞ。
なんば駅から道具屋筋の方面へ3分ほど歩いた雑居ビルに、”陶芸家気分を味わえる店”がある。
ビル3Fの表示をご覧いただきたい。
そう、皿を割れる店なのだ。
陶芸家は陶芸家でも作るほうではない、壊す方なのだ。映画やドラマで幾度となく目撃した”自暴自棄の陶芸家”になってぶち壊しまくれるぞ。
▲ほどなく割られるお皿たちが、ずらりと並べられていた。
エレベーターで3階にあがると、貸会議室のようなシンプルな受付がある。
●皿割りは5枚からで550円
●皿の枚数に応じて金額は変わる
●壺をハンマーで叩き割ることも可能。ただし壺割りは3000円。
●エアガンで薄いガラス的を割るコースもある。的4枚で1000円。
などとコースの説明をしてくれる。
ツボ割りも興味はあるが3000円も払ったら、この出費自体が大きなストレスになってしまいそうなので、皿割りだけにとどめておいた。
同行した友人は、エアガンコースを選択した。
受付でコース選択をしたら、皿割り会場に通される。
もっとこうアーミーな雰囲気なのかと思っていたが、受付といい、かなりシンプルな内装だ。
ハンガーにかかっているジャンパーは着替え用。破片が自前の服につかないようにとの配慮である。
薄いシートの向こう側は、こんな感じで6個ほどの小さなブースに区切られている。
皿割り会場には、コンクリ壁が設置され
エアガン会場にはピンクの的が仕掛けられているのだ。
暴力を発露される狭い空間ということもあってか、なんだか映画「ホステル」を連想した。
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金持ちたちが個室でやべえことをする映画ね。
皿割り用のジャンパーを羽織って、記念撮影。スーパーの鮮魚部門担当者にしか見えない。
エアガンはもうちょっと本格的に武装する。弾丸から顔を防ぐため、マスクも着用。これはこれで養蜂家に見える。
話しかけてくるときに、ちょくちょく銃口がこちらを向くのがすごく怖い。妙にニヤケ面をしていたので「もしかしてこいつ、引き金をひくつもりじゃねえのか」と長年、行動をともにした友人を疑ってしまう。
スタッフに打ち方や標準の合わせ方をレクチャーされる。
マガジン1つと弾数が決まっているのだが、センスがないのか、まるっきり的にあたらない。スタッフさんがつきっきりで指示を出してくれてるにもかかわらず、1発かすった程度だ。
業を煮やしたのか「まったく当たりませんね!これでやってみましょう!」とマシンガンを持ってきてくれた。
こちらはレーザーポインタがついてるので、さすがにど素人でもじゃんじゃん当たる。
パリンパリンと的が砕け散り、すべて撃破したところで終了だ。
終わったあとも、物足りなげな無表情でしばらく銃を手放さなかったので、あまり刺激をしないよう心がけた。
一方、皿割りの私のやることは単純明快。
ペンを渡されるので、ぶち壊してやりたい人物名などを書き添えて、コンクリに向けてぶん投げるだけだ。
すべての人々、動物、自然、文化を愛し敬うわたくしは何も書かず、真っ白な皿を投げることにした。
構えて
投げる。
これだけである。
思いのほか大きな音で「バリーーーーン!!」と音が鳴るので、ドキッとしてしまう。
「こんな皿じゃダメだ!」と陶芸家気分を味わいたい方はいかがでしょうね、皿割り。
■「ピアットトーラー」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:なんば駅から徒歩3分
住所:大阪市中央区難波千日前13-6 大一ビル3F
電話番号:06-7501-7092
営業時間:14:00~23:15
定休日:-
予算:皿割り5枚550円、壺割り3000円、エアガン1000円(的4枚)
関連サイト:公式サイト