
台湾・台北市に「トイレをコンセプトにしたレストラン」があるぞ。
椅子は便器、照明は大便、パンは巻き糞型だし、ドリンクは尿瓶でくる。徹底的にこだわりまくった最高レストランであった。

▲便所主題餐庁
台湾に到着した夜、真っ先にむかったのが便所をコンセプトにしたレストランだ。
なんでも台北に2店舗、台中に1店舗とチェーン展開してるっていうんだから、なかなか攻めてるではないか。今回は、若者が集う町、台北市は西門駅にある便所レストランに伺った。

おしゃれなアパレルショップも立ち並ぶ界隈に、光り輝く妖艶な便器がトレードマークである。

入口に描かれたピクトグラムもトイレっぽい仕様だ。

横っちょの看板では、大便が料理を運んでいる。
いくらなんでもレストランだから、てっきり糞には触れないもんだと思っていたが、のっけから擬人化されていた。

階段わきには、ゴールドの便器が4つ並ぶ、1つには大便がこんもり盛られていた。

壁に描かれた仲良しファミリー。
どうやら巻きクソ人間は生物学的に4巻きで、下から2段目の巻きに顔面がくるようだ。
なぜここまで巻きグソをフューチャーしてるかっていうと、このレストランのオーナーが「Drスランプアラレちゃん」が大好きだからなんだって。これにはさすがの鳥山先生もチャラヘッチャラとはいかないだろう。まさかのインスパイアだ。
●内装も徹底的にトイレまみれだ!

とにかくこの店、徹底している!
店内ももちろんトイレと糞にまみれているのだ。
お客さんが座る椅子はもちろん便器。

インテリアとして小便器が飾られている。

モザイクアートも便器とそれを使う人。
派遣社員で働いてた時、一番右みたいな恰好で、トイレのなかで昼休みうたた寝してたなあ。

大便のモザイクアートもあるよ。絵文字で欲しいね。

天井から吊り下がってる照明まで巻きグソだってんだから、ほんとに好きなんだね、ここのオーナー。

ソファー席は巨大な便器になっている。

んじゃあ肝心のトイレはどうなってんだ、って覗いてみると、唇の形をした小便器がとりつけてあった。
大便器はきわめて普通の白いやつ。

すげえ紛らわしいんだけど、これはトイレの手洗い場ね。
んもう、なにからなにまで便器にできるとこはすべて便器なのだ。
●料理も便器で出てくるぞ!

当然メニュー表だって大便の形をしてるからね。日本人客も多いみたいで、日本語対応してるメニュー表を持ってきてくれたよ。
で、メニュー表を開けば、これまた「便器」「便器」のオンパレード。内装だけじゃなくって、メニューのほうもコンセプトにのっとっているのだ。
注文したやつをじゃんじゃんご紹介していこう。

▲便器チキンカレー 240台湾ドル(960円ぐらい)
まずは一押しだという「便器チキンカレー」を注文した。
ご飯、惣菜、スープに、巨大な便器と大便がセットで240台湾ドル(960円ぐらい)である。


カパっと大便をめくってみれば、具だくさんのチキンカレーが入っている。
しゃばしゃばで水っぽいので、体調がちょっと悪いのかもしれないね。

▲便便パン 60台湾ドル(240円くらい)
巻き糞型のパンもあるぞ。わりとパサついてたので、道端に何日か放置されてるやつがモチーフだろうか。

▲便器ナゲット 120台湾ドル(480円ぐらい)
もう便器によそってれば、なんでもいいって感じだ。

▲紅茶 100台湾ドル(400円ぐらい)
ドリンクを注文したら、小便器につがれてきた。

ストローから吸ってもいいが、容器からじかに飲めば、より”案件”の雰囲気が醸しだされてナイスだ。

▲尿瓶紅茶 150台湾ドル(600円ぐらい)
別途50台湾ドルを支払えば、尿瓶に入れてくれるぞ。

入院しようと手術しようと、こうなってしまってはもはや手遅れだ。
ちなみにこの尿瓶、持ち帰り自由。おうちで気軽に飲尿の真似事ができる。
テーブルに置きっぱなしで帰ろうとしたら、やさしい笑みを浮かべた店員さんが「忘れてますよ」と尿瓶を手渡してくれた。痴呆の患者になったような気持ちであった。

最後の絞めは、チョコレートアイスだ。定食にサービスでついてくるものみたい。
試しに丸めたナプキンを添えてみたら、シャレにならない写実的な代物に化けてしまった。
【行き方】
1:MRT(地下鉄)「西門駅」へ行く
2:駅から歩いて4分ほどで到着するよ
▲台北駅からも歩けないことはない。徒歩15分ちょっとで行けるよ。
■「便所主題餐庁 西門町店」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:MRT「西門駅」から徒歩5分
住所:台湾台北市万華区西寧南路50巷7号2F
営業時間:11:30 ~22:00(平日)、11:00~22:00(休日)
定休日:なし
予算:便器チキンカレー
関連サイト:公式サイト(日本語)