
台湾・猴硐駅のすぐ目の前に「猫だらけの村」があるよ!
100匹以上の猫たちは、どこの子もとっても人懐っこい。 エサを差し出せばぺろぺろと食べてくれて、たまらんのだ。世界中の猫好きを虜にしている村なのだ。

▲猴硐駅。台北から電車で40分ほどで行ける。
台北から電車で40分の駅、「猴硐(ホウトン)」。
もともとは炭鉱の町で、最盛期で6000人が暮らしていたそうだが、1990年の閉山以降、住民は減る一方。いまとなっては人口数百人だが、反面、猫は増えつづけ、現在100匹以上が村中のいたるところにいるんだそうだ。石炭の発掘がはじまったころ、ネズミ退治のため飼ってた猫が、ここまで増えたんだって。
2013年には『世界の6大猫スポット』なる謎のランキングにも選出され、海外からの観光客のみならず、地元台湾人たちのデートスポットとして大活躍してるのだ。
千と千尋の神隠しのモデルになったことで、日本人にも大人気の「九份」のわずか1駅隣なので、ついでに寄りやすいね。
●駅のなかにも猫がいる!

駅の通路には、等間隔で何個も猫のトイレが置かれてる。

チケット売り場の横っちょに、警備員がごとく微動だにせず座っている猫が一匹。

むちゃくちゃこっち見られてた。

駅舎を出れば、すぐ目の前が猫村だ。
駅自体が猫村を猛プッシュしてるから、看板ですぐわかるよ。

キオスクのなかにも猫がうろうろしている。

人間の食い物を餌付けするのは禁じられているから、駅前のお店で猫餌を買っておこう。

▲猫の餌 20台湾ドル(80円ぐらい)
ほんの80円ぐらいの出費で、猫とのふれあいが段違いに濃密になる。猫村における必須アイテムだ。
●村中、猫だらけ!すごく人懐っこいぞ!

猫村は駅をでたらすぐ目の前にある。一歩足を踏み入れれば、右も左も猫だらけ、斜面に作られた村なので、アップダウンがけっこう激しいが、それほど大きくない村だから小一時間もあればぐるっと一周できちゃうよ。
とはいえ、みんな、猫を撫でまくって、写真を撮りまくってるから、滞在時間は総じてもっと長いだろうけど。



ものすごい勢いで猫を愛でていた少年。猫への情熱がビンビン伝わってきた。
猫も猫ですごく人懐っこくって、逃げたりせずにじっとしている。そこいらの猫みたいに人間に対する警戒心はほとんどないみたいだね。

普通に住民が住んでる民家もあるんだけど、観光客目当てのカフェや物販店もちらほら点在している。
招き猫の文化って、日本だけのもんじゃないんだね。

店のテーブルにも猫が乗っかってるし

備品をいれた段ボールのなかで眠ってる猫もいる。

▲カフェ
カフェの扉を開けてみたら・・・


めちゃくちゃ猫に見つめられた。
この村の猫、すげえまっすぐ見てくるな。

▲猫が遊ぶためのトンネル

▲猫の足跡がついちゃってるコンクリ地面
猫が遊ぶためのトンネルが木にくくりつけられていたり、通路の隅っこに小屋が建てられていたり、村中が猫が住みやすいようにカスタマイズされている。
ただでさえ猫に踏まれがちなコンクリート。この村では猫も容赦がない。足跡だらけだ。

足元から強い視線を感じたと思ったら、またもやギュッと見られていた。

さきほど購入した猫のエサを与えると、ぺろぺろと食べてくれる。どちらかといえば犬派の私だが、これには微笑みを禁じえない。

子供たちがキャッキャと楽しそうに騒いでるから、なにやってんのかなと覗いてみたら

背中にエサを乗っけていた。
こんなことされても嫌がりもせず逃げもしないんだから、この村の猫、プロ意識が高すぎる。

日が暮れそうだったので足早に村を歩きまわっていると、階段のうえから視線を感じた。


”主”みたいなやつに睨みをきかされていた。

その堂々たる態度、雰囲気がたいそう気にいったので、エサを与えようと手をさしのべたが・・・

プイっと横を向かれてしまった。
もう夕暮れで、さんざんエサを食べたあとだったのだろう。腹をすかせた朝方に行けば、もっとガッツいた猫たちとたわむれることが出来るかもしれないな。

観光客も帰りの電車に乗っていき、村は徐々に静けさを取り戻していく。


猫との2ショット撮影に成功した唯一のショット。
エサで時間稼ぎをしてる間に、ばたばたと撮影した。

すっかり日も暮れ、電灯の明かりだけが頼りになった猫村。
暗闇のなかで、まだ猫との戯れを止めることができない者たちもちらほら。地べたに座って恍惚と撫でるさまに、彼らの本気、猫の中毒性を痛感した。
【行き方】
1:宜蘭線「猴硐駅」まで行く

▲駅には猫村への看板がたくさん出てるから、一目で分かる
2:猴硐駅の改札出たら、すぐ目の前が猫村だよ
▲小一時間もあれば村をぐるっと見て周れる

■「猴硐(ホウトン)猫村」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:台湾鉄道「猴硐駅」の目の前
住所:新北市瑞芳區光復里柴寮路70号
営業時間:-
定休日:-
予算:-
関連サイト:台北ナビ