2016年3月26日(土)に「植木鑑賞道を究める!下町・平井駅の植木鉢をひたすら鑑賞するツアー」をやりました!
そのさいのレポートです。
▲ガイドの木村りべかさん(twitter/instagram/サイト)
先週末3月26日(土)に「植木鑑賞道を究める!下町・平井駅の植木鉢をひたすら鑑賞するツアー」をやりました!
ガイドは、植木鉢に魅せられて、植木写真を8年間ものあいだ撮り続けている図画工作作家の木村りべかさんだ。
工作作家として芸術賞「3331アンデパンダン・スカラシップ賞」を受賞するかたわら、独自の植木鉢鑑賞道を切り開いている植木ウォッチャーである。
この日のツアーの様子を、参加者のみなさんのツイートをまじえて、ご紹介していきます!
平井駅に集った参加者たちには、木村さんお手製のパンフレットと名札が配られた。今日は平井の植木鉢をひたすら鑑賞するツアー(東京別視点ツアー主催)に参加してきました!参加者には素敵なしおりと名札(植木鉢と植木バッチがかかっている!?)が配られ、ツアー後には素敵なお土産をいただきました!#平井植木ツアー pic.twitter.com/SOAAQPdAVw
— 中島由佳(nakashima yuka) (@nakasmith1) 2016年3月26日
10ページを超える大作のパンフレットには、この日の行程や、植木鉢を楽しむポイントが写真満載で説明されている。
名札(植木鉢とバッチがかかっているとか、いないとか)には、それぞれ異なる「いい植木」がプリントされている。 そのほか「平井の植木ポストカード」「プチ植木写真集」「植木っぽいお菓子」もお土産として手渡す、手厚いお出迎えだ。
木村りべかさん作成の素晴らしすぎるしおり。随所に散りばめられたイラストがかわいい。シールで欲しい。#平井植木ツアー pic.twitter.com/CbJpHmfPCg — 路上園芸学会 (@botaworks) 2016年3月26日まずは、軽くポイント説明。
「植物だけでなく、植木鉢も見どころですよ~」 「棒やひも、貝などの装飾に持ち主の性格があらわれます」 「”鉢on鉢”とか”開けずの植木鉢”など技名をつけると面白いですよ」 などと、植木鉢を鑑賞するさいのポイントを、特製パンフレットをみながら伝授してもらう。
詳しくは、現場で鉢を見ながら、ということでさっそくスタート。
歩きはじめて1分もしないうちに、あるわあるわの植木鉢のオンパレード。
「この紐使いをみてください!枝が広がらないようにしてるんですけど、スナックだからかキラキラ光るキレイなヒモでゆわいてます」 「植木あるあるですけど、室外機のうえに植木鉢おきがちです。今後たくさん出てくるのでチェックしてみてください!」 などと、気になる植木に立ち止まりながら、解説をくわえていく。
▲開けずの植木鉢
これは典型的な「開けずの植木鉢」だ。
植木を置くことで、ドアを開けられないようにしている。
このタイプの置き方、そんなになさそうに思えるだろうが、実際観察していくとすごくたくさんある。
みんな塞ぎたいんだね、ドア。
「これは鉢のなかに鉢を入れてる”鉢on鉢”で、さらにドアを塞いでるので”開けずの植木鉢”です。ダブルです」 と熱弁をふるう木村さん。麻雀の翻みたいだ。
木村りべかさんが解説してくれました。「植木鉢の配置や装飾に技の名前を付けると楽しいです。鉢で出入り口を塞ぐのを『開けずの植木鉢』、鉢の上に鉢を重ねて省スペース化を図るのを『鉢on鉢』といいます。」フムフムw #平井植木鉢ツアー pic.twitter.com/43H3lKpEJI — タケ(愛の宇宙) (@sunBiSer_) 2016年3月26日
華やかで色鮮やかな「アイドル植木鉢」 一見、アイドル植木鉢かと思いきや、「あっ!それはまだ、研修生です!」と、りべかさんなりの区分があるみたいですが、僕にはよくわかりませんでした。奥が深い・・・w #平井植木鉢ツアー pic.twitter.com/6sZEwD8cVo — タケ(愛の宇宙) (@sunBiSer_) 2016年3月26日「開けずの植木鉢」「アイドル植木」など独自概念をどんどん習得していく。 木村さんはとうとう花屋さんのことを「デべロッパー」と呼んでいた。
▲オフィシャルグッズ
「オフィシャルグッズ」と呼ばれる町内会の名前がはいった植木鉢。
▲猫チク
「猫チク」と呼んでいるネコ撃退マットがびっしり敷かれたエリア。
ペットボトルや猫チクの多寡で、その住人の用心深さがわかる。
シーズンごとに植木の横にあるお人形が変わるというご自宅。
クリスマスならクリスマスっぽく、イースターならイースターっぽいお人形を玄関先に飾るのだとか。 植木の花の色合いとあいまって春先っぽい華やかさがあった。
重要な植木アイテムである「棒」をつかって、ぴしっとサボテンを支えてあげている優しい植木鉢。なんだかカワイイ。
ツアー開始から30分も経ったあたりからは、参加者のみなさんがじょじょに植木鑑賞道に開眼していって、独自に「いい植木」を発見しはじめていた。
これは、花や犬やチョウチョの写真で飾られた植木鉢。
それでは、参加者のみなさんのツイートを見てみよう。
タンポポを植木にしているのはじめて見た・・・ #平井植木ツアー pic.twitter.com/CIchZ3eUpr — 中島由佳(nakashima yuka) (@nakasmith1) 2016年3月26日意図的にタンポポを植えたのか、それとも偶然わた毛が鉢に落ちたのか。
室外機アーチ#平井植木ツアー pic.twitter.com/R4u75r67R8 — ひっとみー (@hit_me777) 2016年3月26日きれいにアーチ状になった植木が室外機を囲んでいる。
割と新鮮なオレンジ(の半分)を育てている植木が気になりました。 #別視点ツアー #平井植木ツアー pic.twitter.com/Cs4sMbDjcd — 牛乳飲め。 (@milkdom_) 2016年3月26日鳥の置物や、鳥型の鉢をつかっているお宅だったので、鳥がかなりお好きな様子。 このオレンジも鳥のエサなのだろうか。
平井駅周辺の路上園芸。海抜ゼロメートル地帯ということもあり、地形は平坦で歩きやすかった。路地に点在するスナックは魅力的。 #平井植木ツアー pic.twitter.com/mEPNs7cm46 — s.miyamoto (@miyamone) 2016年3月26日スナックゾーンは、やはり華やかな植木、魅せる植木が多い。
▲チューチュートレイン感のあるスナックのドア
即席ラーメン的な鉢 #平井植木ツアー pic.twitter.com/nBgKcxCyuZ — 路上園芸学会 (@botaworks) 2016年3月26日土の袋にそのままネギが植えられている。 そして、参加者をもっとも驚かせたのがこの植木だ。
僕が一番驚いたのは、サボテンが巨大に成長し過ぎたものでした!もはやサボテンというより、木です!!根元にはちゃんと植木鉢がありました!!! #平井植木鉢ツアー pic.twitter.com/i7249cO1CK — タケ(愛の宇宙) (@sunBiSer_) 2016年3月26日
一番驚いたのは建物の2階まで伸び、木のように茶色化したアロエ。まるで怪獣みたい pic.twitter.com/OpsOKSAbxu — 中島由佳(nakashima yuka) (@nakasmith1) 2016年3月26日
木になったサボテン。これは感動したなー #平井植木ツアー https://t.co/pQASo26qCe pic.twitter.com/b4SrvqmJrZ — s.miyamoto (@miyamone) 2016年3月26日これ、木に見えるんだけど、1本のサボテンなんです。下のほうは樹皮とかわらぬカチカチさだったんだけど、トゲは残っていた。 ちゃんと根元には植木鉢があったので、もともとはちっさなサボテンだったんでしょうね こんなにデカく育つと、異形の生物って感じがする。
いろいろな魅力に溢れる植木鉢ですが、中には「アンチ」もいました! #平井植木鉢ツアー pic.twitter.com/50ky3KBkLf — タケ(愛の宇宙) (@sunBiSer_) 2016年3月26日市販でこんなプレート見たことないので、特注したんでしょうか。平井にはアンチ植木派もいるようだ。
こんな感じで平井の町を巡りつつ、あっという間に2時間半の植木鑑賞ツアーは終了した。
最終的には参加者の方たち同士で、歩きながら、そこここにある植木の魅力で盛り上がっていたので、植木鉢鑑賞道がインプットされたといえるだろう!
大好評だったので、また違う駅で、植木ツアーを行う予定です。
駅が変われば、植木も変わる。 植木鉢鑑賞にご興味あるかたは、ぜひ参加してみてくださいね~。
【参加者の感想】
◎路上園芸学会さんのFACEBOOKページ
◎メディアPLAYLIFE「[東京別視点ツアーレポート]平井植木ツアーに参加してみた!」
【ガイド】
木村りべか(twitter/instagram/サイト)
【撮影】
齋藤洋平(instagram)