
昨今、廃校になった校舎をリノベーションしている廃校の宿が増えている。
福島県の「廃校の宿」を2つ泊まり比べてみた。
コンセプトは同じだけど、宿の泊まり心地や雰囲気はぜんぜん違うんだな。
少子化や市町村合併により、多くの学校が廃校になっている。
そのまま放置するよりも活用して地域おこしに役立てようと、アートギャラリーにしたりカフェにしたり宿泊施設にしてみたりといろいろ試されている。
福島県にもいくつか宿泊施設としてリノベーションした廃校があるので、2つ泊まり比べてみた。
元廃校の宿泊施設といっても泊まり心地はけっこう違うんだな。
福島県猪苗代町1ヶ月住みます会社とは?
猪苗代町の地域おこし協力隊からの依頼を受け、別視点が1ヶ月間会社ごと移住!
猪苗代町を拠点に福島県全域の新たな観光地を発掘する企画だ!
期間:2017年9月12日から10月12日
【登場人物】
別視点代表/国内外巡った珍スポ1000ヶ所超え
別視点副代表/いい写真のためなら手段を選ばない
猪苗代町の地域おこし協力隊からの依頼を受け、別視点が1ヶ月間会社ごと移住!
猪苗代町を拠点に福島県全域の新たな観光地を発掘する企画だ!
期間:2017年9月12日から10月12日
【登場人物】


懐かしくて温かかな雰囲気「森林の分校ふざわ」



森林の分校ふざわへは、福島の会津地方から只見川沿いに1時間ちょっと南下する。
山と川、黄金色に輝く稲に囲まれた南会津。
ザ・日本の田舎というのどかな風景が広がっている。

▲森林の分校ふざわ
昭和56年廃校。分校とあって、建物自体はそれほど大きくない。
廃校になってからすでに36年経過しているが、外観も内装もとてもキレイに保たれている。地元布沢の住民有志が管理運営しているそうだ。
ここらへんは豪雪地帯。
冬も運営されているが、日によっては一階の窓の上まで雪が積もるとか。



2階の3部屋が泊まれる客室。
もともとは1・2年生の教室、3・4年生の教室、5・6年生の教室だった。
畳が敷かれている大きな和室に2人で泊まることになった。なんとも贅沢だ。


客室の窓から見えるのはひたすら緑。
これが冬だと一面、銀世界になるのだろう。

網戸にびっしりカメムシがついてるのも、なんというか、悪くない。
最高に自然だぜって感じだ。

廃校になってから36年も経ってるのに、管理が行き届いてて温かみがあるね。
学校に泊まるのって怖いのかと思ってた!

いくつか廃校の宿って泊まったことあるけどキレイなほうですね。
廃校になってもこうして形が残っているのはいいことですよね。


昭和56年の最後の生徒たちの寄せ書きがまだ残っていた。

▲元職員室が食堂になっている

今回は素泊まりだったので食べられなかったが、夕飯は地域のお母さんたちが作ってくれる。
魚や山菜など何品目もあって、ここの自慢だと言う。

▲手書きの女子トイレ看板

▲びしっと並んだ作業用長靴


受付ホールには暖炉がある。
冬は暖炉を囲んで、炭を突っつきながら歓談するのも楽しそうだ。
入浴チケットをくれるので、お風呂は近くの温浴施設へ。
これがまた立派な施設で温泉なので、ホカホカに温まってこれる。
廃校の宿で作業してるんだけど寺子屋みたいだな#福島県猪苗代町1ヶ月住みます会社 pic.twitter.com/gv7I61pXkg
— 松澤茂信 (@matsuzawa_s) 2017年9月24日
自然に囲まれた環境だけど、wifi完備なのでネット作業もスムーズだ。
長机を並べて作業したら、寺子屋みたいで集中できた。
▲只見川をひたすら南下しよう

福島県内でもちょっと気合入れないと行かないような奥まった場所だけど、来たら来たで温かくて懐かしくて、すっごくいいね!
しかも、安いし。

夜空の星もキレイでした。
大人数で泊まったら盛りあがるでしょうね~。
宿直の先生気分を味わえる「森の校舎カタクリ」

もう1つの廃校の宿「森の校舎カタクリ」も只見川沿いだ。
ただたきほどの「分校ふざわ」よりもだいぶ会津寄りなので、会津エリアから車で30分ぐらいで行ける。


平成7年に学校統合により廃校になった小学校を宿舎として活用している。
「森の校舎カタクリ」はリノベーションと言うにはあまりにも学校そのまんま。
校舎もかなり大きいので、こちらのほうがより学校に泊まってる感を味わえるぞ。

▲校歌が彫られた石碑

▲生徒が作ったアートっぽいベンチ

笑顔で迎えてくれたカタクリの管理人さん。
地元の三島町の住人で、宿舎が使われるときだけ管理人室に泊まるそうだ。
実際、到着したときは校舎に誰もいなかったので電話をしたところ「あれ?明日じゃなかったっけ?いまから行くね」とすぐに来てくれた。



校舎は3階建。
学年表記もそのままで、部屋によっては黒板も残してある。
カーテンがスケスケな薄手のピンク色なので、ベッドにピンクの影が刺す。やけにアダルトなムードが漂っていた。

こんな感じで和室もある。
各部屋かなり広いし、部屋数もあるので、部活の合宿などで利用されることもしばしばだそうだ。
こんなところに大人数で泊まったら、さぞかし楽しいだろうな。

両サイドにベッド、真ん中にテーブルとソファーが置かれた謎配置の部屋。

壁に描かれた森と湖畔のイラストが血のりに見えて度肝ぬかれた。




今まで泊まった廃校宿のなかでも、学校そのまんま感はダントツ一番ですわ。

大人数向けのデカさだよね、ここは。
各教室にみんなで泊まったらめっちゃくちゃ楽しそうだけど、このでっかい校舎に2人っきりは怖がりの俺にはハードだわ~。家でも夜に電気消して眠れないのに。
管理人さんがいてくれて良かった……。

▲食堂
大人数が泊まるときは、村のお母さんやおばあちゃん総出でご飯を作ってくれる。

▲お風呂
お風呂もついてるよ。



校長室は壁をぶち抜いて、広々としたロビーになっている。
囲碁とファラオが置かれていた。
校長室はロビーになってるんだよ pic.twitter.com/zr1vZ3jDXQ
— 松澤茂信 (@matsuzawa_s) 2017年8月21日
三輪車もあるぞ。

いったん観光に出かけて、夜戻ったら、只見川を渡る橋から向こう、集落が霧に包まれていた。
サイレントヒルを連想させるシチュエーションだ。


真っ暗だったらどうしようとビクビクしていたが、1階部分は明かりがついていたのでホッとした。
2階以上はこの通り、暗闇の世界なので夜はもう立ち入れない……。
▲只見川沿いだよ。

宿直の先生気分を味わえるわ!
これはこれで貴重な体験だな~。

2人で泊まるのはちょっと怖いですね。
でも、そのぶん、大人数で泊まったらドキドキ感あって絶対楽しいですよ!
体育館やプールもあるし、運動合宿で使ったらいいですね、ここ。
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「福島県猪苗代町一ヶ月住みます会社」やってるよ!

2017年9月12日~10月12日の1ヶ月間!
観光会社「別視点」は福島県猪苗代町に移住してるよ!!
猪苗代を起点にして、福島県を掘って掘って掘りまくり、記事を更新しまくる。
Deapsにも「森林の分校ふざわ」「森の校舎カタクリ」を登録したよ

▲こんな感じでスポットの写真・説明が出てくるよ


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