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2017年9月16日(土)に福島県猪苗代町で開催された「ゲレンデ逆走マラソン」に出場してきた!
1周3kmのスキー場のゲレンデを3時間ぐるぐる回りつづける大会だ。
ひたすら坂道だけのドMなマラソン大会。いや~しんどかった。




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どうもこんにちは、松澤です。


いま、私がどこにいるかお分かりでしょうか。


胸元にゼッケンをつけて、周りにはスポーティーな格好をした人々。
「なんかスポーツの大会にでも出るのかな」
そんな予想をしていることでしょう。




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そうです!

マラソン大会に出るために猪苗代のスキー場にやって来ています!




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「ゲレンデ逆走マラソン」と言って、福島県猪苗代町のスキー場を使い、急斜度のゲレンデをひたすら登って下ってを繰り返すドMなマラソン大会なのだ。

大会がはじまったのは震災が起こった2011年6月から。
原発風評もあって、遠のいた客足を回復させようと企画された奇抜なマラソン大会だ。
今年2017年は猪苗代の各スキー場で6つの大会が開かれる。




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▲心配な人は熊鈴をつけて走ってもいい


2017年9月16日に参加した「ばんだい×2スキー場」のレースルールは
◎1周3kmのゲレンデを3時間で何周できるかで競う
というもの。

週1~2回ジムに通って、小一時間走ってはいるんだけど、こんな坂道だけの大会は初めて。
どんな案配かまったく見当もつかないが、とりあえず5周を目標にした。




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ゼッケンの裏に仕込まれたマシーンで記録される。ハイテクだぜ!




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エネルギーの吸収がいいって刃牙が言ってたから、大会前にバナナを食う。
マンガ「範馬刃牙」に書いてることはすべて真実だからだ。




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出場者みんなで記念撮影。
大会特有のピリついた空気もなく、和気あいあいとしている。
運営スタッフさんも大会出場の常連さんがスカウトされていたりと、スタッフも参加者も一体となった雰囲気だ。

選手宣誓する人も走ってる最中に決まることもあるそうだ。
「次の大会出ますか?」「出ますよ」「じゃあ練習しといてね」「そうですね、もっといい記録だせるように練習します」「いや、選手宣誓の練習ね」「は?」というやりとりで決まったことも。




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「登りきるまで振り向くな!」が大会キャッチコピー。オリジナルTシャツにも印刷されている。



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「登りきるまで振り向くな!」はマラソン大会の主題歌にもなっていて、福島県のアーティストaveさんが歌っている。開会式では生歌も披露してくれた。
CDも買って、1ヶ月住みます会社の移動の車中で延々リピートしているから、いまでは空で歌えるようになった。




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▲泥棒の山田さんと婦警のくまっちさん


「別視点ガイドの方ですよね!?」

声をかけられ振り向いた先にいたのは泥棒だった。関東からの参加でマラソン大会にはかならず泥棒で出場しているとか。ゲレンデ逆走マラソンは2回目の出場。
ブログでやりとりしていた地元在住のくまっちさんと示し合わせ、婦警と泥棒コンビにしたそうだ。

唐草模様の風呂敷を背負っていたので「なにが入ってるんですか?」と尋ねたが「これはちょっと……」とけっして中身を明かしてくれなかった。
これで本当になにかヤバいものが入っているならサイコホラーである。






3時間耐久!ゲレンデ逆走マラソン、スタート!


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そうこうしているうちに大会スタート!
勢いよく飛び出す参加者たち。




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私もご多聞に漏れず「最初のうちに距離を稼ぐぜ!」と意気込んで猛スピードで駆け出したのだが……




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想像を上回るスゴイ斜度!


スキーで下るならなんてことない坂だけど、逆走するとなると話しは別だ!
一瞬にして心臓がバックンバックン、足はモタモタ。



開始5分で半分以上の人が歩きはじめている。
というか、それなりに脚力がないと走っても歩いても同じスピードなんだもん!斜度もきついし、草に足取られるし。
同じスピードなら歩いちゃうよね。




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▲コース上には「あしもと注意」「側溝あり」などの注意書きが


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とくにこの坂がヤバかった。
ハアハア息を荒くして、うつむきながらヨチヨチ歩く。
トップの人たちをのぞいて、ほとんど歩いてたね、この坂は。




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辛い、辛すぎる……。

こんな地獄を徘徊する亡者みたいな顔で、ずっと歩いていた。

このマラソン、いちおう3時間の制限時間はもうけられているがどこで抜けてもOK。
とりあえず1周さえすれば完走証明書がもらえる。
正直この時点で「1周して終わりでいいのでは??」ということしか考えていない。




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折り返し地点の手前には給水スポットがある。




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水やバナナ、お菓子も用意されている。
塩分補給に梅昆布茶や漬物もあった。




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縁側のばあさんかってぐらい、漬け物をボリボリ食べ、昆布茶をがぶがぶ飲む。ひ~~~、よみがえる~~~。




25分かかって、ようやく折り返し地点。
スタッフさんと「トップは9分で来たよ」「ひえ~~~」なんて話しをしていたら、そのトップが颯爽と駆け抜けていって、さっそく周回遅れにされた。マジで速いぜ。






普通の人にとってはこのくだりが勝負。
ここでどれだけタイムを稼げるかがポイントなんだけど、まあ、本気で駆け出すのは難しい。

難しいというか、怖い!

下り坂でどんどん加速していってスピードの制御ができなくなってくる。転げ落ちそうで怖い。
あまり速くなりすぎないように踏ん張りながら走るから、めっちゃくちゃ疲れるのだ。
走り下ってるとこ、動画で見ると無様過ぎるな。






途中からは諦めて、下り坂もこんな感じでトボトボ歩いてた。

ちょうど同じスピードで並走していた8才児と話しながら歩いてたんだけど、1分ごとに「あと何分!?」と聞いてくる。
「あと何分!?」
「まだ2時間半あるよ」
「やったー!」
「あと何分!?」
「ずいぶん問うね。まだ1分しか経ってないよ」
「やったー!」
「嬉しいのかよ」
というやりとりをしながら下った。






「あ!!スキーのボーゲンよろしく右行って左行ってを繰り返せば、スピード制御できる!」と気づいて試しているところ。
なんだよこれ、インベーダーゲームの敵キャラだろ。

登りほどではないけど、下りは下りで体力を消耗する。
平らな道がないってこんなに大変なのことなのか……!!




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話したり試したりを繰り返すうちに1周終わり。40分かかった。
1周ごとに「がんばろう福島」と刻まれたバンドを1本くれる。




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ランナーズピットではマッサージを受けることも可能だ。




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もう走らない、ひたすら歩きつづけよう。そう決めた。
自分以外にも登りも下りもずっと歩いてる参加者はけっこういるので気は楽だ。

登り坂では「もうこの周で終わりでいいや」と絶望するが、下り坂で回復して「あと1周行けるかも」と希望を抱く。その繰り返し。




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ひたすら黙々とゲレンデを歩き続け、3時間で4周できた。目標の5周には届かなかったが、坂道を12km歩いたことになる。




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疲労困憊過ぎて、競技後にトイレに行ったら、壁がゆらゆらと陽炎のように揺らめいていた。






周回数だけプリンが食える!


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周回した数だけプリンが食える。
4周だからプリン4個をぺろりと平らげた。




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豪華景品が当たるくじ引きも周回数だけ引ける。




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喜多方ラーメン6人前が当たったぜ、ラッキー!!




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▲優勝の渡邉豊さん(40)

優勝したのは渡邉豊さん(40)。記録は脅威の10周!!
坂道だけのゲレンデを3時間で30kmも走っている。
前回までの最高記録が9周だったので新記録樹立だ。

現役自衛隊員で登山駅伝にも出場。学生時代は国体優勝経験もある超実力派選手だった。
「仮装で出るか、アスリートで出るか迷ったんですけど、アスリートモードでいきました」とのこと。

じつは渡邉選手、第1回大会でも優勝していて5年ぶりの出場だった。
「こういう楽しんでやる方も多いマラソンですから、私が優勝しすぎてもと思いまして、ここんとこ出ていませんでした」
地元福島の大会だが優勝しすぎるのも悪いと思って、参加を遠慮していたそうだ。…す…すごい超人!!




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最後に完走証をもらった。
4週して約170名の参加者中115位。まずまずの成績だ。1周目、後ろに数えるほどしか人がいなかったが、途中でやめた人もけっこういるのだろう。


ことしのゲレンデ逆走マラソンは、残すところあと1回!
2017年10月21日(土)に猪苗代スキー場で開催する。
逆走マラソン最長の21.0975kmのコース。恐るべきゲレンデ逆走ハーフマラソンだ!

体力自慢のみなさま、このドMマラソンに参加してみてはいかがだろう!?
俺はもう、当分いいけど……。



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「福島県猪苗代町一ヶ月住みます会社」やってるよ!
 

inawashiro

2017年9月12日~10月12日の1ヶ月間!
観光会社「別視点」は福島県猪苗代町に移住してるよ!!
猪苗代を起点にして、福島県を掘って掘って掘りまくり、記事を更新しまくる。

◎「なんでそんなことするの?」「なにするの?」てな企画概要はこちら
◎1ヶ月住みます会社にまつわる記事一覧はこちら
◎誰でも参加できるイベントが4つあるよ!イベントリスト




Deapsにも「ゲレンデ逆走マラソン」を登録したよ


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猪苗代1ヶ月住みます会社の期間中、Deapsにブログには載せてない小ネタをじゃんじゃん投稿してるよ。アプリダウンロードして見てみてね~。


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