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福島県北塩原村にある猟師ペンション『Bigbear』。
猟師がいとなむペンションで「またぎ見学ツアー」などオプショナルツアー盛りだくさんだ。
今回は「山の動植物ツアー」「ザリガニ釣り体験」をしながら1泊してきた。





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赤くてプリプリのこちらの食材。
なんだと思います?


海老? 

ノンノン



ロブスター? 

ノンノン




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ザリガニの塩茹ででございます。





福島県猪苗代町1ヶ月住みます会社とは?

猪苗代町の地域おこし協力隊からの依頼を受け、別視点が1ヶ月間会社ごと移住!
猪苗代町を拠点に福島県全域の新たな観光地を発掘する企画だ!
期間:2017年9月12日から10月12日


【登場人物】

matsuzawa 別視点代表/国内外巡った珍スポ1000ヶ所超え

saito 別視点副代表/いい写真のためなら手段を選ばない

kokubun 猪苗代町地域おこし協力隊/福島県の情報通

 yoshii 猪苗代町地域おこし協力隊/温泉宿の虜になり、千葉から移住






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▲猟師ペンション「BIGBEAR」の小出さん


猟師の小出さんがやってるペンション「BIGBEAR(ビッグベア)」に泊まって、オプションツアーのザリガニ釣りをやってきたのだ。
「BIGBEAR」はたんなる宿ではない。小出さん自身が山や森をガイドしてくれるし、自然でおこなうアクティビティーをあれこれ教えてくれる。
「またぎ見学ツアー」「ワカサギ釣り」「スノーモービル体験」「アニマルウォッチグツアー」などなどオプションツアーが山ほどあるぞ。




koide

いらっしゃい!
ちょうどよかった。今日、すぐそこの草むらにクマが出たんですよ。
運がよければ目の前で見れるかもしれないよ!



matsuzawa

え、クマ?運が…良ければ目の前に?





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▲クマを捕獲する罠。仕掛けたエサを食べるとフタが閉まる。


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▲クマの骨


クマは怖がりで、いまは腹も膨れた状態なので、積極的に襲ってこないと教えてくれた。生け捕りにする罠やクマの骨も見せてくれた。



koide

特別ルームを用意しておきましたよ!
さっそく行ってみましょう。





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通されたのはこちらの部屋だ。



saito

どこが特別なんですかね。



matsuzawa

普通だよね。



koide

窓です!窓を見てください。




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matsuzawa

めちゃくちゃでけえスズメバチの巣!




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しかも今年出来たもので現役バリバリ。働きバチがせっせと動いてるのが丸見えだ。
たしかにこれは、特別ルームだ!

しょっぱなからクマにスズメバチと普通ならマイナスな状況なのに、猟師さんから聞くとむしろプラスに感じるんだからスゴい。






またたびを摘んで、クマの糞の匂いを嗅ぐ


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オプションツアーをつけて「山の動物&植物ガイド」をしてもらった。バンで山道をガンガン突き進む。
猟師の小出さんは木々の揺れや獣臭から動物の気配を察する。気分はサファリバスツアーだ。




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道沿いに実っていたのは、またたびの実。猫が大好きなあのまたたびだよ。




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またたびはキウイフルーツの原種と言われているそうで、食べてみるとたしかに似た味。酸っぱくて甘い。またたびの実なんて初めて食べたよ。




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道路のど真ん中にクマの糞があった。
工事用車両ぐらいしか通らない山道なので、夜はクマも平気でのそのそ歩いてるとか。林のなかで用を足すよりも、クマとしても道路で用を足すほうがやりやすいし気分もいいんだって。




kokubun

匂い嗅がなくて平気ですか?
松澤さんがいろんな物の匂いを嗅いでる写真をカードダスにしたいんです。



matsuzawa

そんなカードダス、誰が買うんですか!
あ、ほとんど無臭ですね。



koide

栗や木の実を食べてるからあんまり臭くないんだね。




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まだ熟れてないけどアケビも実っていた。甘くてトロっとした舌ざわり。
一説によれば「母乳の味に近い」と言う人もいるそうだ。




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道路脇にめっちゃくちゃ栗が落ちてたので、急遽、栗拾い。
空の栗も多いのだが、クマが食べてしまったものだそうだ。




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すいすい木登りして、さるなしの実を取る小出さん。焼酎につけるといい味出るそうだ。




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食べたことないどころか名前すら聞いたことなかったんだけど、ヤマボウシって言うんだって。ねっとりした食感でバナナとかマンゴーに近い感じ。

アケビにまたたび、ヤマボウシ。
いろんなメシ屋で変わり種メニューを食べてきてるけど、そういうところに行かなくても、ちょっと山に入ればこんなに食べたことない食材があるんだな。
大人になってから「食材レベル」で未食の物を、何個も食べたのは初めてだったから衝撃受けちゃった。




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とった果物は氷砂糖と焼酎につけて果実酒にした。キレイだよね。

この動植物ツアーで行った道、何度も車で通りすぎてたんだけど、説明を受けなければも何もない山道なんだよね。夜なんて真っ暗でぶきみだなって思ってたぐらい。
でも、猟師さんのガイドを受けることで森の見え方が一変した。何もないどころか、植物がたくさんあって、木の実がたくさんなってて、それを食べにくる動物たちが住んでいる場。生命の営なみが行われている場なんだ、って分かってブキミなんて吹っ飛んだ。






釣って食って駆除!ザリガニ釣り対決!

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山での動植物ツアーを終えて、お次は川。裏磐梯の川で「ザリガニ釣り対決」だ。
このあたりの川や湖には外来種のウチダザリガニが繁殖している。ちょくちょく駆除目的の釣り大会も開かれている。釣って食って駆除しようってわけ。

今回は猟師の小出さんに釣り竿をお借りして、別視点&猪苗代町地域おこし協力隊の2人で釣り対決をした。
制限時間は1時間。釣れたザリガニの数で勝負する。




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別視点・松澤&協力隊・國分さんチームと別視点・齋藤&協力隊・吉井さんチームのペアマッチだ。




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saito

さて、ザリガニ釣りはじめましょうか……って、國分さんの服、どんだけポッケついてるんですか!




kokubun

え?これぐらい普通ですよ。
この服、山形の古着屋で見かけたんだけど迷って買わなくて。
それから気になって仕方なくて、1ヵ月後また買いに行ったんですよ。



matsuzawa

駄菓子屋にこういうボックスくじ、あったな。




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まずは軽く釣り方の伝授をしてもらう。
一般的な釣り竿と違って、ザリガニ用の竿にはクリップが付けられている。クリップにスルメイカを挟み、ザリガニの前に落としてハサミでつかませる戦略だ。

川をのぞくと大きいザリガニがのしのし何匹も歩いている。見えてない奴もスルメの匂いにつられて、岩の下から出てくるそうだ。




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yoshii

はい。釣れました。



釣り方の説明を聞いてるあいだに、淡々と1匹目をゲットした協力隊の吉井さん。こんな簡単に釣れるのか。




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saito

おっしゃ!釣れた!


つぎつぎザリガニを釣りあげる斎藤&吉井ペア。
ちなみに駆除目的なので小さいザリガニもリリースしない。




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かたや松澤&國分ペアはまるで反応なし。



matsuzawa

ちょっと國分さん、なにやってるんですか。早く釣ってくださいよ!



kokubun

いや、あなたも0匹じゃないですか!




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kokubun

あっ、かかった!




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matsuzawa

ゆっくり!気づかれないようゆっくり慎重にあげてください!




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……ポチャン





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matsuzawa

あ~~~~~、逃げられた~~~~~~。國分さんのせいで負ける~~~~。



kokubun

いや、あなたも0匹ですからね!




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kokubun

ほら、釣れました。0匹なの松澤さんだけですよ。



matsuzawa

残り15分か…。そろそろ釣竿にスルメつけてやるか。



saito

いや、ずっとついてたでしょうよ!




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ハサミで食らいつくところまでは行くのだが、引き上げるのが難しいのだ。
水面あたりまで竿をあげると危険を察知して逃げてしまう。
その後も掴んで離してをくり返し、結局、0匹のままだった。




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結果は斎藤&吉井ペアが9匹で勝利。




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松澤&國分ペアが4匹で敗北だった。



matsuzawa

ちきしょー!國分さんが4匹しか釣らなかったから負けた!



kokubun

松澤さん、ザリガニ食べる資格ないですからね。






ザリガニを塩茹でして食べよう

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釣ったザリガニは茹でて食べる。
「ザリガニ 食べ方」で調べるとレシピがたくさん出てくるんだからネットというものは便利である。

ザリガニを食べるというと、ウゲゲと思われそうだが、案外普通に食べる国も多い。
家具のイケアのイートインコーナーでもザリガニ料理が出されるからね。




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まずはザリガニを水で流して、汚れを落とす。
本当は1日~2日置いといて泥抜きしたほうがいいんだけど、この日はすぐに調理した。




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沸騰したお酒に塩とお酒を少々入れる。
猪苗代企画なので、地元のヒーロー野口英世がプリントされたカップ酒にした。




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で、ザリガニを入れる。




入れるとすぐに赤くなる。




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10分も茹でれば、殻が真っ赤になって出来上がり。ゆで汁もダシが出て美味しいよ。




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ザリガニの塩茹での完成だ。




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カニと同じで殻を剥かなきゃいけないから食卓は静かになる。




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味はもうエビ。ぜんぜんマズくない。
ただ殻をむくのが面倒くさいわりに食べられる部分が少ないのが難点だ。
自分で釣ったザリガニを食べられる日が来るなんて思ってもみなかった。





まとめ

・スズメバチとかクマとか普通ならマイナスなことが猟師の目を通すとプラスになる
・変わり種メニューを出してる食堂に負けず劣らず、山や森には食べたことない食材がたくさんある
・スペシャリストに解説してもらうと「なにもない山道」が「植物がたくさんある営みの場」に見える
・外来種駆除もひと工夫くわえるとエンタメになる

などなど、いろんな発見があった猟師ペンション『Bigbear』での1日だった。
いや~~~~~、いままで見向きもしてなかったけど自然ってすごいわ、珍スポットだわ。



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▲Bigbearの猟師・小出さん

Bigbearではそのほかにも「マタギ体験ツアー」「ワカサギ釣り」「スノーモービル体験」「登山ガイド」「カヌー体験」などなどオプショナル盛りだくさん。シーズンによって自然のなかで出来ることがいろいろあるよ。いずれにせよ、めちゃくちゃ優しい小出さんがガイドしてくれて面白い!

ちなみにこの記事でおこなった
・素泊まり
・夜のアニマルガイド
・昼の動植物ガイド
・ザリガニ釣り
でまとめて1人1万2500円だった。
金額はやりたいことによっても違うから問い合わせてみてね!




「bigbear」の情報

オススメ度:★★★★☆
アクセス:磐越自動車「猪苗代磐梯高原IC」から車20分ぐらい
住所:福島県北塩原村1157-51
電話番号:0241-33-2855
予算:オプションツアー込みで宿泊1万円前後
関連サイト:facebookページ




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「福島県猪苗代町一ヶ月住みます会社」やってるよ!
 

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2017年9月12日~10月12日の1ヶ月間!
観光会社「別視点」は福島県猪苗代町に移住してるよ!!
猪苗代を起点にして、福島県を掘って掘って掘りまくり、記事を更新しまくる。

◎「なんでそんなことするの?」「なにするの?」てな企画概要はこちら
◎1ヶ月住みます会社にまつわる記事一覧はこちら
◎誰でも参加できるイベントが4つあるよ!イベントリスト




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▲こんな感じでスポットの写真・説明が出てくるよ


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