
福島県猪苗代町1ヵ月住みます会社の拠点となった中ノ沢温泉「磐梯西村屋」。
子どもの頃からヘビーユーズし、千葉からの移住まで決めてしまった地域おこし協力隊・吉井さんが「磐梯西村屋のここがスゴイ」というポイントを熱烈に語ってくれた。


こちらの銭湯絵は現在日本に3名しかいない銭湯絵師の1人田中みずきさんに描いていただいたものでして、銭湯絵が描かれた温泉というのはなかなか無いものですから、中ノ沢温泉を盛りあげたいという想いから、温泉のお祭りに田中さんをお呼びしてお描きいただきました。
そもそも中ノ沢温泉にある「磐梯西村屋」は創業100年を超える老舗旅館で、現在館主は5代目の西村保成さん。明治のころから湯治客などでにぎわう温泉旅館でございまして……

うわ、なんかいきなり始まった!


松澤さん。斎藤さん。


……はい


今日は、僕が、西村屋さんのいい所をガイドします。いいですよね。

……は、はい、分かりました。
福島県猪苗代町1ヶ月住みます会社とは?
猪苗代町の地域おこし協力隊からの依頼を受け、別視点が1ヶ月間会社ごと移住!
猪苗代町を拠点に福島県全域の新たな観光地を発掘する企画だ!
期間:2017年9月12日から10月12日
【登場人物】
別視点代表/国内外巡った珍スポ1000ヶ所超え
別視点副代表/いい写真のためなら手段を選ばない
猪苗代町地域おこし協力隊/福島県の情報通
猪苗代町地域おこし協力隊/温泉宿の虜になり、千葉から移住
猪苗代町の地域おこし協力隊からの依頼を受け、別視点が1ヶ月間会社ごと移住!
猪苗代町を拠点に福島県全域の新たな観光地を発掘する企画だ!
期間:2017年9月12日から10月12日
【登場人物】





「福島県猪苗代町1ヵ月住みます会社」の企画趣旨に協力いただき、後半2週間ずっと逗留させてもらっている中ノ沢温泉の磐梯西村屋さん。
猪苗代地域おこし協力隊の吉井さんが、われわれ別視点と西村屋さんを繋げてくれた。
吉井さんはもともと千葉県出身。小さいころから磐梯西村屋さんに家族で年2回は訪れる常連客だった。家族のように迎えてくれる西村屋の面々をいつしか好きになっていき、それが中ノ沢温泉愛、猪苗代愛へと広がっていく。そして、今年2017年春、猪苗代への移住を決めた。
くわしい事情は対談記事にも書いたのだが、とにかく吉井さんの西村屋愛は熱い。
かれこれ20年以上も西村屋に通いつづける吉井さんが、独断と偏見で『西村屋のここが最高』を発表するよ。
(対談記事:「30年後もツアーするほど、好きになってよ福島を」なぜ猪苗代地域おこし協力隊は別視点を呼んだのか?)
ヘビーユーザ吉井が断言!西村屋のここがスゴイ
◎216号室の窓際のイスとテーブルが置かれたスペース


まず、別視点さんが泊っている216号室のこの部分!
この窓際のテーブルとイスが置かれてるスペースが好きなんですよ!!

いきなりマニアックだな!


▲窓から見える景色。紅葉がはじまっている。

川の音を聞きながら、窓から外を眺めると最高にリラックスできるんです!

分かります。
僕もここで終日、パソコン作業しているので。落ち着きますよね。

この「旅館の窓際のテーブルとイスが置かれてるスペース」って名前ついてるのかな。
◎24時間、ドバドバ温泉が流れてるお風呂


お風呂はどうですか、お風呂!
中ノ沢温泉は日本一の湯量っていうだけあって、24時間じゃぶじゃぶ温泉が流れてて贅沢っすよね!
僕、多いとき日に4回入ってますから。

朝起きて温泉入って、パソコン作業して温泉入って、夕飯食べて温泉入って、温泉入ってから寝るよね。
硫黄が強い温泉だから、持ってきたTシャツぜんぶ硫黄の匂いになってるもん。部屋にいても温泉入ってるような気分になれるわ~。
温泉はいって羽織着て旅館で執筆してる。文豪じゃん。 pic.twitter.com/3F7AaOKk4c
— 松澤茂信 (@matsuzawa_s) 2017年9月27日
こんな感じで文豪みたいな生活を送っていた。


▲硫黄の成分が凝固して岩にくっついてる
酸性が強くて殺菌効果がある温泉。体の芯から温まる。
硫黄成分が強くて泡立たないので「石ケンが効かない天然温泉」と言われてるそうだ。

僕はもう泊まり過ぎてて温泉が当然のものになってますけど、やっぱりいいものですよね!
湯治に来たご老人が、何日か温泉に浸かったら、杖を忘れてスタスタ帰ったなんてこともあるそうですよ!!

西村屋さんって大きい岩風呂、三角のヒノキ風呂、四角いヒノキ風呂、露天風呂って4つのお風呂があるじゃん。どこが一番お気にいり?
俺は露天風呂だね。



まずさ、温かい温泉に浸かってさ





浴室の隅っこに湧いてる冷たい山水をぶっかけるのよ


で、いったん休む。


で、また温泉入ってさ



水を浴びてを3~4セット繰り返してると、キマるんだよねえ。


あ、キマった……。

……。

▲露天風呂から撮ったカモシカ

ちょうどカモシカの通り道があるようで、たまに露天風呂を覗きにくるんですよ。
◎ナゾの言葉付きおみくじ



私が運営してる自販機も最高ですよ!
ロビーにあります!ガムとか格言おみくじも売ってますけど、イチオシは「ナゾの言葉付きおみくじ」。
1回100円!やってみてください!

え~、1回だけですよ。



いらね~、ボブサップ弁当って書かれた木片が出てきた。


くだらね~~~~!

書かれてる言葉はすべて違うんで、西村屋さんに来たらぜひやってください!
◎笑顔で楽しい厨房


あれこれ言いましたけど、一番好きなのは厨房ですね!


▲いつも厨房で働いてる女将さん

ご近所の人が食材持ってきてくれたり、女将さんはじめスタッフさんたちがいつも笑って作ってて。西村屋さんの良さは、やっぱり人なんですよね。
家族みたいに受け入れてくれるから、西村屋さんに帰ってきたくなります。

我々も2週間の滞在ですけど、その気持ちすごく分かります。
ご近所の人たちもこの厨房が面白い場だから、山菜とかキノコとかいろいろ持ってくるんでしょうね~。
バンドマンでガンプラが好きな5代目館主・西村さん

磐梯西村屋5代目館主・西村保成(にしむらやすなり)さんにもお話しを聞いた。

大広間にドラムセットがありますけど、バンドやってたんですか?

うん、学生の頃に。群馬の大学に行ってたんですけど。
ハードロックやって金髪にしてましたね、その頃。短髪の金髪。
でも、ライブハウスだとノルマあるんでほとんど自腹ですよ。
ヤマハのコンテストあって、群馬県の大会決勝まで出たことあるんですけど、本戦2週間前にベースとボーカルが「音楽性が違う」って抜けちゃって、ギターとドラムの私で出ましたね。

典型的な解散理由!

大学卒業したら1年間ぐらいバイトでもしながらバンドやろうと思ってたんだけど、当時社長だったおじさんの具合が悪くなって呼び戻されて、そのままここで仕事してる。
もう25年になるね。

代々この旅館を継いで西村さんで5代目なんですよね。
別にバンドで食ってくつもりはなくて、いずれは旅館を継ごうと思ってたんですか?

それはもう。俺しかいないからね。小さい頃から「お前は跡取りだぞ」って呪文のように聞いてましたから自然とそのつもりでした。


西村さん、特撮もののフィギュアとかすごい集めてますよね。

特撮とかオモチャは小学生ぐらいから集めてます。あの頃はネットがなかったから足で。
怪獣ソフビが流行ってたから、休日はたまにオモチャ屋さんめぐりをして集めて。

▲スタッフしか入れない一室にずらっと陳列されている

▲中学生当時、木材で自作した宇宙船

中学生のころはガンプラですね。サッカー部休んで猪苗代駅前の模型屋さんに144分の1サイズの買いに行ってました。当時300円ですね。
ガンプラ買うためには、抱き合わせでパチモノも1つ買わなければいけなかった。
今となってはその抱き合わせのほうが何万円もしてるけど。

部活休んでまでって相当好きですね

顧問の先生に「なにやってた」って聞かれて「ガンプラ買ってた」って言ったらビンタされましたね。

正直者過ぎる!



酔客同士がケンカをはじめちゃうくらいの活気を取り戻したい


吉井さんは昔から年2回は西村屋さんに来てたけど、震災後はもっとたくさん来るようになったんですよね。それはどうしてなんですか?

うちは祖父母の代から西村屋さんの常連なんです。
震災が起こって、親戚一同集まって「今、うちで西村屋さんに出来ることはなんだろう」って全員で話し合いました。
しばらく電話も繋がらなかったので、まず皆さんの体が無事なのか心配でしたね。

地震のあと3日間ぐらいはパイプがやられて温泉も出なかったんです。
パイプの修復して、出るようになって良かった。温泉出なければ、もうどうにもなりませんから。

家族で話した結果「行ってお金を落とすしかない」と。会って話がしたい、顔が見たいってもありましたけど。
それで5月のゴールデンウィークに行ったら、もう中ノ沢温泉自体がガラガラだったんです。


昔は老人クラブとかバスツアーとか多くって、学生の団体やスキー部が100人とか200人とかたくさん来てて、中ノ沢温泉がにぎわってました。
その頃は射的場とか映画館もあったし、スナックも飲み屋もたくさんあった。
でも、スキーブームが終わって、バブルも終わって、震災が追い打ちです。
震災直後は閑散どころか人がいないし、ガソリンも無いからどこにも出かけられない。
これからどうしようかと思ったもん。目の前真っ暗になっちゃった。
うちらももう1回原発が爆発したら逃げなきゃと思ってたから、ギリギリだよね。

その頃と比べると客足は戻りましたか?

うちは昔からの常連さん多かったんで、だいぶ戻りました。
放射能で危ねえって騒がれてた時期から常連さんたちはみんな来てくれました。
でも、団体客は皆無ですね。


それで中ノ沢温泉を盛りあげたくて、どうやって盛り上げようか悶々としてたんだけど、國分さんやカズマ(吉井さん)が来て、今年いろいろ動きはじめました。

どんな風に盛りあがったら嬉しいですか?

浴衣着てゲタ履いたお客さんが、たくさん外をブラブラ歩いてるような感じですね。
それ自体は良くないかもしれないんだけど、お客さん同士が酔っ払ってケンカしたりさ、それぐらいの活気がある温泉街に。
宿敵っていうでしょ。あれ、宿同士がお客さんを取りあう敵っていう意味だから。
でも、今はもう、みんなでエリアの魅力を作って発信していくのがいいよね。

僕は中ノ沢温泉のお客さんたちが通りにあふれてるって状態を見たことないから、見てみたい。
別視点さんみたいな外の人、他の地域の人たちとこの場所の人たちをマッチングさせていきたいです。

「磐梯西村屋」の情報
アクセス:猪苗代駅から車20分
住所:福島県耶麻郡猪苗代町養蚕沼尻山甲2855-144
電話番号:0242-64-3311
予算:1泊2食付き1万円前後(シーズンや曜日により異なる)
関連サイト:磐梯西村屋サイト
アクセス:猪苗代駅から車20分
住所:福島県耶麻郡猪苗代町養蚕沼尻山甲2855-144
電話番号:0242-64-3311
予算:1泊2食付き1万円前後(シーズンや曜日により異なる)
関連サイト:磐梯西村屋サイト
------
「福島県猪苗代町一ヶ月住みます会社」やってるよ!

2017年9月12日~10月12日の1ヶ月間!
観光会社「別視点」は福島県猪苗代町に移住してるよ!!
猪苗代を起点にして、福島県を掘って掘って掘りまくり、記事を更新しまくる。
Deapsにも「磐梯西村屋」を登録したよ

▲こんな感じでスポットの写真・説明が出てくるよ

▲投稿ページのQRコード
「福島県猪苗代町1ヶ月住みます会社」をスポンサードしてくれてるのは、おでかけSNS「Deaps」。
ディープなスポットがたっぷり載ってる、おでかけ情報アプリ!
猪苗代1ヶ月住みます会社の期間中、Deapsにブログには載せてない小ネタをじゃんじゃん投稿してるよ。アプリダウンロードして見てみてね~。

スポンサード by おでかけSNS「Deaps」
こういうインタビュー記事は大好きです。
自分の一番好きな地域に住む事って、とても良い事だと思います。
僕は関西地方(主に、大阪)が国内だと一番好きなので、関西に住めている事に大きな幸せを感じています。
色んな名所に行くのも、電車で すぐ行けますし(^^)