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みはしのあんみつをこよなく愛するライターかとみ。
「みはしのあんみつへの短く険しい道のり」を徹底的にナビゲートする。


(著者:かとみ





【著者】

かとみ
 (記事一覧 / twitter / サイト「おにノート」

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平日は秘書をしながらマジメな雰囲気を出しています。だいたい甘いもののことを考えています。




みはしのあんみつはいつだって美味しい。
いつだって美味しいのだから、いつだって食べたい。


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ところが私がみはしへ行けるのは週末のみ。
平日は仕事がある為、時間的に通うのが厳しいからだ。





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このように週末になればせっせと通っている。

なぜ私はみはしのあんみつに惹かれるのか。正直、自分でもはっきりと言葉に表すのは難しい。魅力的なお店は他にもたくさんあるのに、みはしでないとお腹も心も満たされない理由は何なのか。分からない。

理屈抜きで、直感のままに表現することが許されるなら「もうなんかめっちゃ好き」としか言いようがない。とにかく盲目な恋愛観で私はみはしのあんみつを食べている。




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まるでイイ女がやるような真似をしたこともあった。

こちらのお店のあんみつも絶品だったが、次の週はみはしへ戻った。どんなに絶世の美あんみつでも私を振り向かせるのは不可能なのかもしれない。


そんなわけで、休日はみはしへ行く。
もちろん休日なので他の用事が入っていることもある。その用事が食事や飲み会の場合は、私のあんみつライフは危険に晒される。
その危険の中身は、用事先で満腹になり、あんみつが食べられなくなることではない。




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用事前にみはしへ立ち寄ってしまうことだ。だから待ち合わせの時点でちょっとおなかいっぱいになっている。気まずい。

これは私が待ち合わせ場所へ向かう際、電車がみはしのある駅を通るせいである。避けようのない事故みたいなものだろう。だってみはしの前、通っちゃうから。途中下車せずにいられない。
(中華料理を食べる予定だった日は、ソフトクリーム・あんこ無しのライトなみつ豆を注文する辺りの配慮は評価してほしい。)


とはいえ、気まずく過ごし続けるわけにはいかないので、なるべく用事の前ではなく、帰りがけにみはしへ寄るコースを心がけている。

そのおかげか、最近は胃袋の空き具合をあんみつ単位で把握出来るようになってきた。
帰りの電車に揺られながら、自分で胃袋に問いかける。「今、1杯分のあんみつが入るスペースはあるのか?」と。

すると胃袋は答えるのだ。





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少しでも空きスペースがあるなら1杯でも多くあの美味しいあんみつを収めたい。その切実な願いに胃袋が答えてくれると、とても嬉しい。迷わず途中下車を決める。





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行きに昼食としてあんみつを食べ、帰りに夕食であんみつを食べることもある。胃袋がイケると答えれば、みはしのハシゴも可能だ。

本当に1日中食べていられる。「いつか嫌いになって離れる時が来るのがこわい」と臆病になることもある。
これが「もうなんかめっちゃ好き」という状態だ。



私のみはしのあんみつへの思いは伝わっただろうか。導入のつもりだったのに、つい熱がこもり長くなってしまった。
このように用事前や帰りがけにみはしへ立ち寄る機会が多く、その場合、問題なのがみはしでの滞在時間に限りがあるということ。さらにみはしは常に行列が絶えない人気店。急いでいても、なかなかあんみつにたどり着けない。

そこで時間短縮の為に行うのがタイムアタックである。駅からお店へ向かい、待ち列へスタンバイするまでのタイムを縮めるべく、日々努力している。
タイムアタックをする上で最も重要なのは、ルートの見極めだろう。どのようなルートを辿ればスムーズにお店へたどり着けるか、向かう電車の中ではイメージトレーニングに余念がない。

ということで今回は、誰もが喉から手が出るほど知りたい「1秒でも速くみはしのあんみつにあり着ける最短ルート」についてご紹介させていただきたい。






みはしまでの道のりは短く険しい


私は千葉県在住の為、最寄であるみはし東武船橋店の利用が一番多い。他にも店舗はあるが、今回はJR船橋駅からみはし東武船橋店までの道のりを掘り下げようと思う。



■東武百貨店入口のエスカレーターは甘党殺しの罠

JR船橋駅とみはしの入っている東武百貨店は隣接している。
駅からみはしまで距離にして100m弱。短距離とはいえ、恐ろしいトラップが待ち構えているので、まずはその点を注意喚起させていただきたい。



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JR船橋駅中央改札を出て左へ曲がり、駅コンコースを20mほど歩き、左手側の東武百貨店へ。




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駅のコンコースは人通りが多いので、決して走ってはいけない。スキップも厳禁だ。どうか逸る気持ちを抑え、平常心を装い、優雅な足取りで向かっていただきたい。




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ここで注意して頂きたいのが、東武の入口すぐそばのエスカレーターの存在だ。
みはしへ向かうには地下1階へ下らなくてはならない。 はっきり言う。このエスカレーターは罠である。




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エスカレーターを下ると、このようにデパ地下を横断するハメになる。それが何を意味するかお分かりだろうか。




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まず人が多く、歩きにくい。いや、人の多さはそれほど重要じゃないだろう。

何よりも恐ろしいのはデパ地下の輝かしいスイーツ共だ。ケーキに和菓子に、期間限定の催事出店なんてものもある。めくるめくスイーツに囲まれた通路を平常心を保ったまま進めるわけもなく、この通りを横断した甘党は間違いなく心が躍り狂って死ぬ。

「あんみつを食べたい=糖分を補給したい」という深層心理を巧みに利用したデパ地下トラップだ。
みはしへ到着する前に良からぬ浮気心を出し、おまんじゅうの1つでも買おうものなら、あんみつへの高まりも半減してしまう。

「おまんじゅう買ったから、あんみつのトッピングは控えめにしておくか…。」

想定できる中で一番最悪のケースだ。




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この日はみはしへ着く前に、道中のおはぎに手を出してしまいゲームオーバー。驚異的な難易度の鬼ゲーである。

行きは絶対にデパ地下を歩いてはいけない。是非、デパ地下スイーツはあんみつを食べた帰りに堪能していただきたい。






■あえて一度外へ出る「急がば回れルート」を攻略せよ


恐ろしいデパ地下トラップを回避する為にも、改めて最短ルートをご説明させていただきたい。


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JR船橋駅中央改札を出て左折し、駅のコンコースを突っ切り、外へ出る。




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外へ出たら左折し、東武の外周に沿って進む。屋根付きなので、天候の心配もない。




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50mほど進み、突き当たりの東武百貨店入口から入り、すぐの階段を下りる。




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みはしの脇に出る。入店待ちのイスに着席しゴールとなる。
この階段を使うことで、ノーモーションで待ち席へピットインすることが可能だ。1秒でも速く並ぶ、というタイムアタック面での目的も達成される。

これが最短で、人通りも少なく、心を乱されない黄金ルートだ。 是非みなさんにもご活用いただきたい。





■勝利のあんみつ、そして味わうプレッシャー


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店内から待ち席の様子は見えないが、この壁の外沿いに入店待ちのお客さんがずらっと並ぶことになる。
特に午後~夕方のピーク時は待ち列が伸びる為、いかに早くお店へ到着するかのタイムアタックが重要になってくるのだ。




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ちなみに数cm開いたすだれの隙間から、お客さんがまだかまだかと店内の様子を覗く、みはしプレッシャーは東武船橋店の名物だ。
この待ち客から眼差しを浴びることは、先に着席し、あんみつにあり着いた者の宿命と言える。




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隣のあんみつはうまそうに見える。
誰もがみはしのあんみつに1秒でも速くあり着きたいのだ。




【著者】

かとみ
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平日は秘書をしながらマジメな雰囲気を出しています。だいたい甘いもののことを考えています。