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みはしのあんみつをこよなく愛するライターかとみさん。
みはしとともに季節を過ごしてきた人間の、出会いと別れのお話しです。


(著者:かとみ




【著者】

かとみ
 (記事一覧 / twitter / サイト「おにノート」

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平日は秘書をしながらマジメな雰囲気を出しています。だいたい甘いもののことを考えています。




もうすぐ春が来る。

私は春が好きだ。花粉症で顔面がびしゃびしゃになるけど、春が好き。


 

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みはしで桜あんみつに会えるからだ。
私は春が近づくと、桜あんみつとの再会を夢見てそわそわしてしまう。

みはしには桜あんみつの他にも、期間限定のあんみつがたくさんある。
今回は、季節と共に期間限定のあんみつを追いかけてみたいと思う。

 
 

フルーツについて


フルーツあんみつの中心に乗るフルーツは、季節によって変動する。

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中心で存在感を放つたったひと粒のフルーツ。宝石のように輝かしく見える。
この貴重な宝石をいつのタイミングで口へ放り込むか、いつも頭を悩ませてしまう。

  

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(※販売期間は仕入れ状況などにより変動あり)

 
ちなみに期間の長さを比べてみると、フルーツによってかなり幅がある。
いちごは5ヶ月間のロングラン。
そして唯一いちごだけはトッピング可能なフルーツだ。 


  

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期間中は、いちごあんみつというメニューも登場する。

 
 

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いちごあんみつには、もれなくソフトクリームを添えたい。

たとえ私が記憶喪失になったとしても、いちごあんみつとソフトクリームの組み合わせだけは忘れずにいたいと思う。
 

 

季節のあんみつについて


季節のあんみつの販売期間をカレンダーにまとめてみた。 

 
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(※販売期間は仕入れ状況などにより変動あり)

季節のあんみつは、1年を通して5種類登場する。 
それでは季節のあんみつを一つずつご紹介させていただきたい。

 


 
◆桜あんみつ(3月上旬~4月下旬)
 
桜あんみつとは、桜アイスの乗ったあんみつのことだ。

この桜アイスがとてもおいしい。これがあるから春は良い。
上品な甘さでミルキーな桜アイスはあんこと相性抜群だ。
  

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是非とも通年取り扱ってほしいところだが、1ヶ月半と短命なのが悲しい。


昔、店員さんに販売期間を尋ねたことがあった。

すると店員さんから
「みはし本店の前に、桜の名所で有名な上野公園があるのはご存知ですか? 
桜あんみつは上野公園の桜が散るまでの販売なんですよ。
という答えが返ってきた。


そんな小粋な回答がいただけるとは思ってもなかったので、静かに感動したのをよく覚えている。

 

 
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桜あんみつは甘酸っぱいイチゴと合う。
見ているだけで心が浮かれてしまう華やかな色合いだ。

  


 
◆栗あんみつ(9月中旬~11月下旬)

栗あんみつの醍醐味は、同時に2種類の栗を味わえるところにある。 


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甘露煮の黄色、渋皮煮の茶色の並びが美しい。

 


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盛り付ける店員さんによって変わる栗の配置を観察するのも楽しい。
ほくほくとした栗は、みはしのジューシーなあんこと、ソフトクリームで水分補給しながら食べたい。

(※どちらの写真も、栗あんみつに栗をトッピングしたW栗仕様)

 

 

◆ほうじ茶あんみつ(8月中旬~9月下旬)

ほうじ茶あんみつは、香ばしいほうじ茶アイスの乗ったあんみつ。


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私はこれまでみはしのあんみつに対して、味のバランスが絶妙な、素晴らしく完成された食べ物だと断言してきた。

でもよく考えてみてほしい。
完璧なバランスのあんみつに、ほうじ茶の「香ばしさ」と「風味」の要素が加わったらどうなってしまうのか。

答えは明らかだろう。


めちゃくちゃ美味しいに決まっている。


それはパーフェクトなあんみつを超えた更にパーフェクトなあんみつ。
スーパーほうじ茶あんみつと呼ぶに相応しいに違いない。

 

 
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(※スーパーほうじ茶あんみつのすごさを表した図)

 ほうじ茶あんみつに関してひとつ気を付けたいのは、店舗によって販売開始日にかなり幅があるという点だ。

 

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(※みはしのホームページより抜粋)

7月1日からの店舗もあれば、8月21日からの店舗もある。
ほうじ茶あんみつファンにとって、1ヶ月半以上の遅れは大ダメージだ。
常にホームページのお知らせはチェックし、細心の注意を払い、店舗は選択していきたい。

 

 
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また、ほうじ茶あんみつは夏限定と思わせといて、不意に冬に復活するパターンもある。
ほうじ茶の季節が終わっても油断は禁物だ。

  

 

◆かぼちゃあんみつ(10月中)

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かぼちゃのアイスが乗ったあんみつ。
自然なかぼちゃの風味、まったりとした舌触り。さっぱりとしたフルーツと合わせても美味しい。

そして何といっても1ヶ月間しか味わえないレア中のレアあんみつだ。 

 


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ハロウィンテイストのメニューが可愛い。
そういえば、いつ頃からみはしはハロウィンを意識し始めたのだろうか。

 

 
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ハロウィンという日に、実は未だにピンと来ていないが、かぼちゃあんみつでハロウィンをお祝いできるなら話は別だ。

このまま日本でもみはしでも、ハロウィンが定着してほしい。

  

 

 ◆クリスマスあんみつ(12月中)

クリスマスあんみつは、特別な具材が乗っている他のあんみつとはタイプが違う。

 
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クリスマスカラーをイメージして、クリームあんみつに、抹茶アイス、いちご、白玉をトッピングしている。
色々な具材を少しずつ楽しめるところが魅力だ。

ハロウィンといいクリスマスといい、海外のイメージが強いイベントごとにも、自然とみはしは浸透してきている。
その調子でどんどん新しいあんみつを出してほしい。

 

 
 

実りの秋は大忙し


もう一度、季節のあんみつのカレンダーをご覧にいただきたい。
みなさんはもうお気づきだろうか。

 

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「季節のあんみつ、秋に集中しすぎ問題」に。
特に9月と10月の密度はどうかしている。

 例えば、ほうじ茶がラスト2週間を迎えたあたりで、栗がスタートする9月半ばなんかは大変だ。

 

 
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終わりと始まりが一緒くたになっている器を、どういう感情で受け止めろというのだろうか。

 

 
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悲しくて、嬉しくて、美味しい。
私はどんな顔をしてこのあんみつを食べればいいのか。



 
そして9月末は、ほうじ茶あんみつとのお別れに、いつも胸を痛めている。
 

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ほうじ茶…ずっとそばにいてよ。ずっとメニューに載っていてほしいよ…!

 
 

その翌週、

  
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かぼちゃあんみつ始まったー! やったー!!


頬の涙が渇かないうちに、渾身のガッツポーズを決める。もはやただの情緒不安定だ。
でも嬉しいものは嬉しいので仕方がない。
いつまでも過ぎた別れを悲しんでいたら、みはしと季節に取り残されてしまうのだ。

  
 

おわりに

  
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こうしてみはしで出会いと別れを繰り返し、みはしと一緒に季節を過ごしてきた。
今年もまた1年が始まると思うと楽しみだ。
とりあえず今は桜あんみつが待ち遠しくてたまらない。

 
ありがとうございました。




【著者】

かとみ
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平日は秘書をしながらマジメな雰囲気を出しています。だいたい甘いもののことを考えています。