
2018年3月から5月14日にかけて応募していた「別視点グランプリ 大好き発表会」
いよいよ結果を発表いたします!!

「なんか特定の対象物がめちゃくちゃ大好きな気持ち」をしたためていただく別視点グランプリ!
第1回目の開催ながら30近い応募作品にエントリーいただきました。どれもこれも大好きがギチギチに詰まった珠玉の作品たちで読んでてハッピーな気持ちになりましたね。
審査員は
・珍スポ大好き:松澤茂信
・趣みん芸大好き:斎藤ようへい
・植木鉢大好き:木村りべか
・片手袋大好き:石井公二
・みはしのあんみつ大好き:かとみ
の5名。
喧々諤々の議論を通して、受賞作品を決定いたしました!
◎最優秀大好き賞 1名
◎優秀大好き賞 3名
最優秀賞には現金1万円、優秀賞には現金5千円の賞金をお送りいたします!
ではでは、結果発表いたします!!
最優秀大好き賞 1名
「B級仮装」
作者:あっ!きのこさん (Twitter)

【選評】
・好きじゃなきゃこんなに続けられないという物量と継続力!行動で淡々と大好きの説得力を積み重ねているさまが圧巻でした!インタビュー記事で作品の保存はしない、ゴミの日に捨てると答えてらっしゃるのを読みまして、なおいっそうの凄みを感じました。<松澤茂信>
・あっ!きのこさんは、自らの意思によってB級仮装を始めたと思うのですが、回を重ねるごとに自分の蓄積してきた熱量から生まれたB級仮装の神によって、やらざるをえない状況になっていく。自分で神を作り出し、その神に縛られる。そのような凄みと恐怖を感じました。
仮装ネタのチョイスも最高でした。「雪舟」「エッシャー」「フェルメール」「ダリ」などの世界の名画シリーズは仮装バリエーションの開発に挑んだチャレンジ精神に満ち溢れています。
そして、2017年12月から2018年1月へかけての「赤いシリーズ(勝手に言わせてもらっています)」は黒い背景に赤が美しく映えた傑作シリーズだと思っています。最高です。<斎藤ようへい>
・元ネタがちゃんとわかって、作者の世界に引きずり込んで表現してるところが面白いです。
本当にたくさん投稿されてますがどの作品にも新鮮さがあり、どこまで行っちゃうんだろう…というワクワクと末恐ろしさがあります。<木村りべか>
・以前からその存在と活動は存じ上げておりましたが、やはり圧倒的な量と動機の分からなさに痺れました。B級と仰ってますが、クオリティも非常に高く感じます。活動が「癖」にまで昇華され、苦しみながらもごく自然な行いとして日常に組み込まれている方は本当に尊敬いたします。<石井公二>
・凄まじい絵力! このひと言に尽きますが、毎日仮装をアップし続けるという並々ならぬ熱意にも圧倒されてしまいました。ジブリシリーズめちゃくちゃ笑いました。 <かとみ>
優秀大好き賞 3名
「補強音痴」
作者:せとゲノムさん (twitter)

【選評】
・バラバラだった観察対象が体系化されていく過程が好きなんですが、まさか「ガムテープによる補強」まで体系化できるとは思いませんでした。自治体に連絡すべき補修案件でもガムテープでなんとかしちゃってるケースが多くって、ガームテープの信用度ってスゴイですね。観察眼、分析、コメント、すべてめちゃくちゃ面白かったです!!<松澤茂信>
・ガムテープで補強するガムテープ万能論を「補強音痴」とネームングしてわかりやすくしたところ。ネーミングすると街中で見つけやすくなる効果があるので、ネーミングは大事。 <斎藤ようへい>
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「私の思うカップ酒の魅力」
作者:ドリーさん (twitter)

【選評】
・カップ酒マニアなのに味について一切触れないとこに大変共感しました!私もお酒は好きなほうですが味の差がぜんぜん分からないので、味を説明されてもピンとこないんですが、カップの形とかデザインとかそういう面白さをこうしてグイグイ熱弁されてると「どれ1つ飲んでみるか」とほだされます!
酒蔵のHPにも載ってない、現地に行かなきゃ存在すら把握できないカップ酒がたくさんあるという事実も、旅をする動機になって面白いですね!<松澤茂信>
・理由や動機、具体的な分類例など分かりやすくまとまっていて、読みながらカップ酒の魅力にぐいぐい引き込まれていきました。
冒頭の「最近は出先で未購入のカップ酒を見つけたら何も考えず即購入でまるでノルマをこなしているような状態」という大好きが煮詰まった一文にグッときました。
今後のコレクションもとても楽しみです! <かとみ>
今後のコレクションもとても楽しみです! <かとみ>
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「リサイクルショップ好き」
作者:さんしさん (twitter)

【選評】
リサイクルショップの珍スポ的ポテンシャルは高いと思っていたので、面白かった。(花嫁骸骨はわざとしか思えない)珍スポとして博物館、動物園、飯屋は王道だと思うのですが、リサショは平均的に珍スポ度数が高いお店が多いのではと再認識できた。全国にはもっとやばい店があってやばいものが売られているのだと奥行きと期待を感じられた <斎藤ようへい>
・リサイクルショップは自分も好きで時々行くのですが、予想の斜め上をいくラインナップに驚きました。こういうパワーのあるスポットに遭遇できるのも才能だと思います。
他にもどんなヤバショがあるのか見てみたくなりました。<木村りべか>
惜しくも受賞は逃したがナイスな作品
「自由という名のもとに地べたに這いつくばる」
作者:さかもツインねね (twitter、instagram)
【選評】
・情緒的な大好きで溢れた記事でした。最後の波打ち際の写真、良い笑顔ですね! 本当に楽しんでやってることがひしひしと伝わってきます。
火曜サスペンスごっこ(死んだふりの写真を撮って、いかにそれっぽくなるかというやつ)の記事も面白かったです。素晴らしい着眼点!<かとみ>
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「精神物理学からみるインドカレー ~スパイス5倍で辛さ5倍ではない?~」
作者:あどみす
【選評】
・単純に読み物として非常に面白かったです。文系人間の僕にも分かりやすい説明で、「説得される快感」がありました。インドカレー好きの方に無茶なお願いと理解しつつも、あどみすさんがいろんなジャンルの物事を「○○の法則」で解き明かしてくれる文章が読みたいと思いました。<石井公二>
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「パンケーキでパンケーキを作ろう!」
作者:さとうゆか
【選評】
・応募作の中で唯一の映像作品。パンケーキの焦げで作られたストップモーションアニメ(100枚以上のパンケーキを焼いたのでしょうか?)なのですが、恐らく制作にはかなりの時間が掛ったのではないでしょうか?それなのに出来上がった作品の可愛らしさ、ユーモアに魅かれました。僕は「手間をかける」「長い時間が掛る」というのに弱い、という事を今回再認識致しました。<石井公二>
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「HONDA NO HONDANA」
作者:ホンダアヤ
【選評】
・紹介は写真とタイトルのみとシンプルですが、ホンダさんの趣味やウキウキが滲み出ているところに好感が持てました。ひっそりと増え続けてほしいなあと思います。<木村りべか>
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「テレビのテロップが好き」
作者:電気バチ (Twitter)
【選評】
・デザインとしてテレビのテロップを語られる事はなかなかないので、興味深い内容だった。
水曜日のダウンタウンの「説」のフォーマットは特殊な文字と配色で唯一無二の存在感がある。そのフォーマットをパロディで作ってオリジナルで説を作る人がでてきたりもしている。企画とデザイン(あと音楽)ががっちりスクラムを組めれば最強なんだと思った。<斎藤ようへい>
まとめ
というわけで、第1回別視点グランプリの結果発表でございました!!
いや~~、ここで紹介しきれなかった作品もふくめて、送られてくる全ての作品に大好きの熱がギチギチにこめられておりました。
「どんな物でも誰かが大好き」
多様性が肯定されてるようで、読んでてハッピーになりました!
我々も別視点ガイドを通じてラブレターを書き散らかしていこうと再度決意を新たにする想いでございます。
重ねての御礼とはなりますが、皆々様!
別視点グランプリへのご応募ありがとうございました~~~~~!!!
これは僕もかなり興味があったので、こういうGPを開催して下さった事に感謝ですm(_ _)m
「マツコの知らない世界」「ザ・ノンフィクション」(NHK)という番組で、色々な分野のマニアの方たちが紹介されてるので、いつも見てて楽しいですよ。笑
中でも一番印象に残ってるマニアの方は、ザ・ノンフィクションで特集されてた『地下アイドル(秋葉原)マニア』の38歳の男性ですねー。
余暇の殆ど&給料の殆どを地下アイドル関連の趣味に費やしてて、今まで見てきたマニアの中で一番モチベが高いなぁと思いました。
こういう好きな異性と触れ合う系の趣味って、人間の本質に大きく基づく趣味なので、深くハマる人は意外と多い気がします。笑
(実際、ジャニーズや48・46グループは、社会現象レベルに人気がありますし。笑)